Windows7 インストール体験記
10月22日に、Microsoft から Windows OS の新バージョンである
Windows7 (ウインドウズ セブン) が発売になったので、購入した。
Windows7 Professional カスタムパッケージ
Windows7 は、4つのエディションに分かれている。
4つのエディションを上位のエディションから順に書くと次の通りとなる。
Windows7 Ultimate(アルティメット)
Windows7 Professional(プロフェッショナル)
Windows7 Home Premium(ホームプレミアム)
Windows7 Starter (スターター)
各エディションごとの用途に合わせた選択基準は以下の通りである。
* Ultimate (アルティメット)~ 全機能搭載 ~
Windows 7 のすべての機能を活用したいユーザー。
ハードディスク全体や USB メモリの暗号化機能など、
より強固なセキュリティを求めるユーザー。
英語や中国語など、35 か国の言語に切り替えて使いたいユーザー。
* Professional (プロフェッショナル)~ ビジネスと家庭向け ~
セキュリティやバックアップなどを重要視するユーザー。
会社のネットワークへの接続やドメイン参加が必要なユーザー。
WindowsXPモード(VirtualPCでWindowsXPが利用可能)を使いたいユーザー。
(注)XPモードで使う場合、CPUはマルチコアCPUのように「仮想化」に対応している必要があり、
BIOSは「仮想化」を有効にする機能が搭載されている必要がある。
* Home Premium(ホーム プレミアム)~ 家庭向け ~
写真や音楽、動画などを楽しみたいユーザー。
家庭において複数台のPCを使っているユーザー。
最新のデジタルエンターテイメントを楽しみたいユーザー。
* Starter(スターター)~ 基本的な機能のみ ~
メールやインターネットなど基本的な機能を利用するユーザー。
(注) Starterは、ソフトウェアパッケージでの提供はない。
主にネットブックのようなハンディなPCに搭載されて提供される。
スターターを除く3つのエディションにはそれぞれに、
アップグレードパッケージ(上書きインストール用)とカスタムパッケージ(新規インストール用)の
2つのパッケージがある。
アップグレードパッケージは、WindowsVISTAがインストールされているPCを対象にしたもので、
下位バージョンであるWindowsVISTAからWindows7にアップグレード(上位バージョンへの更新)を
したいユーザー向きであり、カスタムパッケージは、下位バージョンの設定を引き継がず、
最初からWindows7のプログラムをフルにインストールするためのものである。
アップグレードパッケージは、カスタムパッケージより価格が安い。
筆者は、上記のうち、Professionalのカスタムパッケージを購入し、
これを10月26日に、使用中のPCにカスタムインストールした。
インストール時間は、実に早く、約20分で済んだ。
インストール画面
なお、コンシューマー(一般消費者)向けにWindows7が搭載されたPCが
各PCメーカーから発売されることになるが、市販機に搭載されるWindows7のエディションは、
特に指定しない限り、「Home Premium」であろう。
会社などで使用する業務用PCは、「Professional」か「Ultimate」かが搭載されたPCがお勧めだ。
これは、会社が取引しているITサポート会社からニーズに応じて納入されることになるだろう。
エディション内のアップグレードは、上位エディションのアップグレードパックを購入すればよいが、
「Professional」から「Ultimate」へのアップグレードは、インターネットでのキー販売となっている。
筆者が使用しているPCは、PC量販店PCDEPOT(ピーシーデポ)のプライベートブランド「O'ZZIO(オッジオ)」の
「SX3317」(サポート:ソーテック)。
O'ZZIO SX3317
WindowsXP機から買い換えたもので、スペックは、CPUはインテルCereron430(1.8GHz)、システムメモリ2GB、ハードディスク80GB、CD/DVDドライブはスーパーマルチでDVD±R DL書き込み対応となっており、ハードディスクにWindowsVISTA(HomeBasic)がインストールされている。Microsoftから2009年中に新ソフトWindows7が発表されるのを見越して、前もって2009年6月に購入しておいたものである。WindowsVISTAが搭載されていたが、購入目的は年内発表予定のWindows7をインストールするためであった。
VISTAを使用していて、噂通り、その起動や処理の速度が極めて遅く、ストレスを感じていた。
80GBの内蔵ハードディスクは、31.4GB(Cドライブ)、31.3GB(Dドライブ)、10.2GB(Fドライブ)の3パーティションに分割されていて、CドライブにVISTA(Home Basic)がインストールされており、Fドライブに付属のSOTECのサービスソフトのソースがバックアップされていた。Dドライブ(下図のローカルディスク)は空であったので、ここにWindows7をインストールすることにして、その作業を行った。
当初は、CドライブのVISTAにアップグレードインストールすることを考えたが、
VISTA HomeBasic からのWindows7へのアップグレードインストールは出来なかった。
手持ちのアプリケーションソフトがすべてWindows7に対応しているかどうかの不安もあり、
WindowsVISTAを消して、Windows7一本にするのは時期尚早だと思ったので、
新規インストールをすることとした。
電源投入時に、VISTA起動か7起動かを選べるデュアルブートに・・・
結果的にVISTA HomeBasicと、7 Professionalの両方が別個に起動できるデュアルブートとなった。
使用中のPCのハードディスク構成~「コンピューター」フォルダーより 図の(Dドライブ)にWindows7をインストールした。 図の(Mドライブ)は内蔵ディスクではなく、200GBの外付けディスク(データのバックアップに使用)。
電源を入れると、下図のようにブートマネージャーが表示される。Windows7を起動するか、WindowsVISTAを起動するかの選択画面である。上段を選ぶか30秒放っておくとWindows7が立ち上がり、下段を選ぶとWindowsVISTAが立ち上がる。
2種類のOSのマルチブートの場合の起動OS選択画面(ブート マネージャー)
Windows7が起動すると、ログイン画面に次いで、「ようこそ」画面が出たあと、Windowsのロゴに和風の文様を重ねたデスクトップ画面が初期表示される。左上に「ごみ箱」が表示されているだけで、その他の画面の設定はユーザーによるカスタマイズに任されている。今までと違い、画面設定がマイクロソフトによる押し付けでないところがよい。初心者は、戸惑うかもしれないが、「あなた好みの・・・」である・・・???
デスクトップ初期画面の右上に、時計とカレンダーのガジェットをインストールしてみた。
デスクトップ背景画面を変えるとともに、 「WindowsMediaCenter」と「CPU&メモリの消費メーター」のガジェットを右下に追加した。
一般的に、OSが変わると、周辺機器やアプリケーションソフトの互換性に問題が発生する。Windows7の場合、VISTAで動作していたものはほとんどがそのまま動作するといわれていたが、やはり確認は必要。
7をインストール後、XPやVISTAで使っていたMicrosoftOfficeや、その他のソフトをインストールし、すべて稼動OK。かつて、Windows98からWindows2000に変わったとき、使えないアプリがいくつかあったが、今回はそのようなことはなく、楽勝であった。周辺機器の動作も問題なかった。
快適さは、XPやVISTAのときより、はるかによいというのが実感である。
Windows7の特徴は動作が軽くなったというところが大きなメリットだ。
VISTAは反応速度が遅いという不満が多かったのだが、Windows7の登場で解決したように思われる。
これなら、低スペックのパソコンにも、インストールできる。
上記の手持ちのPCは決してハイグレードではないが、これで十分である。
上記のPCのCドライブにインストールしてあったWindowsVISTAは、移行が一段落した段階で消去し、
旧来からのWindowsXPをインストールしてもよいが、用途は後日検討。データベース領域とするのも一考。
さて、困ったことが起きた。
移行過程で気がついたことだが、Windows 7には、電子メールが非搭載なのだ。
Windows Vistaの時とは異なり、Windows 7において、電子メール、画像編集、動画作成などの
アプリケーションプログラムを搭載していないである。
XPには「OutlookExpress」が、Vistaには「Windows Mail」が標準で付属していたので
特に気にしなかったのだが、さてどうしようかと考えた。
画像編集ソフトでも、Vistaでは「Windows フォトギャラリー」、「Windows ムービーメーカー」などが
提供されていたが、Windows7にはそれらのソフトは含まれておらず、
新たに「Windows Live」というソフトが提供されているので、必要であれば、
それをダウンロードして使って欲しいというのがMicrosoftの方針だ。
Windows Live
Windows Live のサイト http://go.windowslive.jp/new/default.htm
筆者は、Windows Live に接続するため、Windows Live ID (無料)を取得した。
従来のメールソフトや画像編集ソフトは、ユーザーが別途にMicrosoftや他社のオンラインサービスに接続する
ことで、こうしたプログラムの標準添付は外されたのだろう。Microsoftの方針の転換だ。
初めての人は、メールソフトが無い!と慌てるかもしれない!!!
現在ではインターネットの普及率が高まっているため、メールはテキストメール(一般メール)ではなく、
欧米で普及しているようにホットメール(Webメール)を利用して頂きたいという方針なのかもしれない。
Windows Live はWebメールやフォトギャラリーをはじめとする新機能を有する無料オンライン サービスである。
Windows7を用いて、Microsoftのサイトから「Windows Liveおすすめパック」(無料)をダウンロードすれば、
写真の整理や修正ができるフォトギャラリーやフォトムービーの作成できるムービーメーカー、
Webメールなどのアプリケーションソフトを利用できる。
Windows Live では、写真アルバム、スライドショー、ムービーの作成が自在にできる。
Live のムービーメーカーでは、動画、写真、音楽ファイルを編集して出力が可能。
Youtubeにアップロードしたり、自分のブログに掲載したり、
Windows7 の Windows Media Center で楽しむことができる。
とはいえ、保守的になるが、メールはWebメールではなく、
従来通り慣れたメールソフトを用いた一般メールで行いたい。
Webメールは、一般メールと違いインターネットにつながらないと何もできないという欠点がある。
インターネットにつながらない環境ではメールを参照したりアドレス帳を確認したりできない。
一般メールではインターネットに接続ができない環境でも電子メールの作成や編集作業が可能なので、
電子メールの作り置きをしておいてインターネットに接続可能になったら直ちに送信することができる。
また、Webメールでは機密データや重要なメールをWeb上に置いておくことになり、
情報セキュリティがしっかりしていないと、データを第三者に見られる可能性がある。
このため、Webメールの利用を一切禁止している会社もある。
筆者が加入しているメーリングリストでは、Webメールは認めていない。
Windows7で、Windows Liveを使わずPCに一般メールソフトを導入する場合は次の方法が考えられる。
* 定評のあるフリー(無料)のメールソフト「Mozilla Thunderbird」の利用
* Microsoft Office(有料)に含まれるメールソフト「Outlook」の利用
* ジャストシステムのメールソフト「Shuriken」(有料)の利用
* シェアウェア方式で提供されるメールソフト「秀丸メール」(有料)の利用
手持ちのOutlookを試用してみたが、同じMicrosoftの「Outlook Express」 とは使い勝手が違う。
使い慣れないせいか戸惑いがあったので、「Thunderbird」をインストールした。
Thunderbirdのロゴ
これは使い易い。複数のメールアカウントを持っているが、ちゃんと対応してくれている。
複数のアカウントを持っていて、使い分けている場合は、Liveメールでは、
一度ログオフして、他のアカウントでログインして使用するという大変な面倒が付きまとう。
「Thunderbird」のダウンロードサイト(http://mozilla.jp/thunderbird/download/)に、
”申し訳ありませんが、Thunderbird 2.0.0.23 はお使いのコンピュータに対応していません。
インストールできないか、使用中に不具合が発生する可能性があります。”と表示されるが、
これは無視してよい。きちんとインストールされるし、不具合も発生しなかった。
Windows7でのテスト前での表示だろう。
細かいことだが、Thunderbirdで複数のアカウントを設定する場合は、
各アカウントの「送信(SMTP)サーバー」の設定に注意が必要。
参考サイト: http://deegg.main.jp/ref/mozilla/thudder/smtp_multiple/
Thunderbirdは、拡張性の高いメーラーとして定評があり、使い易いようにカスタマイズすれば、
手放すことが出来ないメーラーになることは間違いない。
メールソフト「Thunderbird」については、下記のサイトに詳しい。
http://www13.ocn.ne.jp/~kancha/kthunderbird.html
WindowsXPやVISTAのメールソフト(Outlook ExpressやWindowsメール)のアドレス帳(旧アドレス帳と仮称)から
Thunderbirdのアドレス帳(新)に移行するには、旧アドレス帳をCSV形式で何らかのメディアにエクスポートし、
それをThunderbirdの新アドレス帳にインポートすればよい。
Thunderbirdのアドレス帳はOutlook ExpressやWindowsメールのアドレス帳とは並び順が全く違うので
事前にExcelなどで並び順の調整し、CSV形式で書き込んでおく必要がある。
また、Thunderbirdは、UTF-8を使っているので、テキストファイルからインポートする場合は、
エディタなどでUTF-8へのコード変換が必要。このようにしておけば文字化けしないで移行できる。
なお、どうしてもOutlookExpressが使いたいのであれば、Windows7の上位エディション(Ultimate)を買うか、
ProfessionalのWindowsXP モードを使えばよい。
ただしその場合は、Windows7の上でXPを動かすことのなるので、とても動作が遅くなる可能性がある。
また、XPモードは、Windows7のインストールディスクには内蔵されていないので
インターネットからダウンロードする必要がある。
WindowsXPがインストールされているPCにWindows7をインストールする場合は、
アップグレードインストールではなく、WindowsXPを完全にWindows7に置き換える必要がある。
その場合、ハードウェアのスペックの最低条件は以下の通りである(32ビット版の場合)。
CPU:1GHz以上
メモリ:1GB以上
HDD:16GBの空きスペース
グラフィック:Windows Display Driver Model(WDDM)1.0以上のドライバーで稼動するDirectX9対応の
グラフィックス デバイス
ところで、Windows7には、「Windows Media Center」という新たなソフトが搭載されており、
テレビ、映画、ビデオ、音楽などさまざまなメディアをPCで楽しめる。
外付けUSBチューナーを接続することにより、デジタル波3放送(地デジ、BSデジタル、110度CSデジタル)が
簡単に楽しめるようになっている。
「Friio」(フリーオ)からWindowsに対応したチューナーが発売されている。
http://www.friio.com/
白モデルは地デジ専用、黒モデルはBS/110度CS専用。
デジタル放送をダビング10やコピーワンスの制限なしに、コピーフリーで録画できてしまう裏機器?
今後、Windows7対応のデジタル3波受信チューナーが発売されることになろう。
Windows Media Center
Media Center の「ミュージック」 に、 手持ちの音楽CDよりジュークボックスのように音楽アルバムを構成した。
「Windows Media Center を使用して自宅でデジタル メディアを再生する」
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-vista/Play-your-digital-media-anywhere-in-the-home-using-Windows-Media-Center
「Windows Media Center で音楽を聴く」
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-vista/Listen-to-music-in-Windows-Media-Center
Windows Media Player のほうでは、こんなことも出来た!
「Windows 7のWindows Media Player 12を利用してMP3形式で音楽をリッピングするには」
http://win7.jp/hk7v1041.htm
Windows7は、「簡単」「軽快」「新しい」の3つをキーワードにしている。
「新しい」は、単に新しいだけでなく、ここでは詳細は省くが各種の要素を含んでいる。
Windows7を利用してみて、XPはもとよりVistaよりも成熟が進んだ部分が沢山ある。
気がついた点があれば、気が向けば次のブログにて・・・・・
参考にした書籍:
「Windows7をすぐに使いこなす本」(100%ムックシリーズ)
頁数:143ページ(A4版) 発売元:晋遊舎 購入日:2009/11/1 価格:880円(税込み)
リンク:
Windows 7インストールから設定・活用までの簡単ステップ
http://www.gizmodo.jp/2009/01/windows_7_2.html
これで安心! Windows 7 インストール完全ガイド
http://ascii.jp/elem/000/000/415/415121/
Windows7の使い方
http://win7.tk/
Microsoft Windows7ホームページ
http://www.microsoft.com/japan/windows/windows-7/default.aspx
Windows7 64ビットサポート
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/products/features/64-bit-support
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Copyright© 2009 Matiere
Windows7 (ウインドウズ セブン) が発売になったので、購入した。
Windows7 は、4つのエディションに分かれている。
4つのエディションを上位のエディションから順に書くと次の通りとなる。
Windows7 Ultimate(アルティメット)
Windows7 Professional(プロフェッショナル)
Windows7 Home Premium(ホームプレミアム)
Windows7 Starter (スターター)
各エディションごとの用途に合わせた選択基準は以下の通りである。
* Ultimate (アルティメット)~ 全機能搭載 ~
Windows 7 のすべての機能を活用したいユーザー。
ハードディスク全体や USB メモリの暗号化機能など、
より強固なセキュリティを求めるユーザー。
英語や中国語など、35 か国の言語に切り替えて使いたいユーザー。
* Professional (プロフェッショナル)~ ビジネスと家庭向け ~
セキュリティやバックアップなどを重要視するユーザー。
会社のネットワークへの接続やドメイン参加が必要なユーザー。
WindowsXPモード(VirtualPCでWindowsXPが利用可能)を使いたいユーザー。
(注)XPモードで使う場合、CPUはマルチコアCPUのように「仮想化」に対応している必要があり、
BIOSは「仮想化」を有効にする機能が搭載されている必要がある。
* Home Premium(ホーム プレミアム)~ 家庭向け ~
写真や音楽、動画などを楽しみたいユーザー。
家庭において複数台のPCを使っているユーザー。
最新のデジタルエンターテイメントを楽しみたいユーザー。
* Starter(スターター)~ 基本的な機能のみ ~
メールやインターネットなど基本的な機能を利用するユーザー。
(注) Starterは、ソフトウェアパッケージでの提供はない。
主にネットブックのようなハンディなPCに搭載されて提供される。
スターターを除く3つのエディションにはそれぞれに、
アップグレードパッケージ(上書きインストール用)とカスタムパッケージ(新規インストール用)の
2つのパッケージがある。
アップグレードパッケージは、WindowsVISTAがインストールされているPCを対象にしたもので、
下位バージョンであるWindowsVISTAからWindows7にアップグレード(上位バージョンへの更新)を
したいユーザー向きであり、カスタムパッケージは、下位バージョンの設定を引き継がず、
最初からWindows7のプログラムをフルにインストールするためのものである。
アップグレードパッケージは、カスタムパッケージより価格が安い。
アップグレード(上書きインストール)
今まで使用していたファイルや個人設定を保持しながら、
OSをWindows7に置き換える方法
カスタム(新規インストール)
今まで使用していたコンピューターでの設定などは保持されず、
新規にWindows7をインストールする方法
筆者は、上記のうち、Professionalのカスタムパッケージを購入し、
これを10月26日に、使用中のPCにカスタムインストールした。
インストール時間は、実に早く、約20分で済んだ。
Windows7のインストール手順
Windows7のインストール(セットアップ)は、次の6ステップで完了する。
(1) PCの電源を入れる。
(2) Windowsデスクトップが表示されたら、Windows7インストールディスク(DVD-ROM)1枚を
PCのDVD-ROMドライブに挿入する。
パッケージには、2枚のDVD-ROMが入っている。
1枚は32ビット版ソフトウェア、もう1枚は64ビット版ソフトウェア。筆者は、このうちの、32ビット版のWindows7をインストールした。セットアッププログラムが自動的に起動する。
32ビット版と64ビット版の違いは、このページ下段の囲み記事を参照。
4GB以上のメモリを搭載したパソコン使用者は64ビット版を選べばよい。
[Windows のインストール] ページで、言語とその他の項目を入力してから
[次へ] をクリックする。
起動しない場合は、次の操作を行う。
(1) [スタート] ボタンをクリックする。
(2) [コンピュータ] または [マイ コンピュータ] をクリックする。
(3) DVDドライブにあるWindows7インストールディスクを開く。
(4) setup.exe をダブルクリックする。
(3) [Windows のインストール] ページで、[今すぐインストール] をクリックし、
指示に従う。
(4) [インストールの種類] で、次のいずれかを選択する。
・Windows VISTA を使用していて、ファイル、プログラム、および設定を
維持したままWindows7をインストールする場合は、[アップグレード]を
クリックする。
・WindowsXPを実行している、または現在のWindows をWindows7 に
完全に置き換える場合は、[新規インストール(カスタム)]をクリックする。
インストール後、プログラムを手動で再インストールし、バックアップした
ファイルを復元する必要がある。
詳細については、下記サイトを参照。
http://windows.microsoft.com/upgrade-windows-xp/
(5) その後の指示に従い、セットアップを完了する。
(6) セットアップが完了すると、Windowsデスクトップが表示される。
以上で完了。これでWindows7が使用できるようになった。
詳細については、下記Webサイトを参照。
http://windows.microsoft.com/windows-7-get-started/
なお、コンシューマー(一般消費者)向けにWindows7が搭載されたPCが
各PCメーカーから発売されることになるが、市販機に搭載されるWindows7のエディションは、
特に指定しない限り、「Home Premium」であろう。
会社などで使用する業務用PCは、「Professional」か「Ultimate」かが搭載されたPCがお勧めだ。
これは、会社が取引しているITサポート会社からニーズに応じて納入されることになるだろう。
エディション内のアップグレードは、上位エディションのアップグレードパックを購入すればよいが、
「Professional」から「Ultimate」へのアップグレードは、インターネットでのキー販売となっている。
筆者が使用しているPCは、PC量販店PCDEPOT(ピーシーデポ)のプライベートブランド「O'ZZIO(オッジオ)」の
「SX3317」(サポート:ソーテック)。
WindowsXP機から買い換えたもので、スペックは、CPUはインテルCereron430(1.8GHz)、システムメモリ2GB、ハードディスク80GB、CD/DVDドライブはスーパーマルチでDVD±R DL書き込み対応となっており、ハードディスクにWindowsVISTA(HomeBasic)がインストールされている。Microsoftから2009年中に新ソフトWindows7が発表されるのを見越して、前もって2009年6月に購入しておいたものである。WindowsVISTAが搭載されていたが、購入目的は年内発表予定のWindows7をインストールするためであった。
VISTAを使用していて、噂通り、その起動や処理の速度が極めて遅く、ストレスを感じていた。
80GBの内蔵ハードディスクは、31.4GB(Cドライブ)、31.3GB(Dドライブ)、10.2GB(Fドライブ)の3パーティションに分割されていて、CドライブにVISTA(Home Basic)がインストールされており、Fドライブに付属のSOTECのサービスソフトのソースがバックアップされていた。Dドライブ(下図のローカルディスク)は空であったので、ここにWindows7をインストールすることにして、その作業を行った。
当初は、CドライブのVISTAにアップグレードインストールすることを考えたが、
VISTA HomeBasic からのWindows7へのアップグレードインストールは出来なかった。
手持ちのアプリケーションソフトがすべてWindows7に対応しているかどうかの不安もあり、
WindowsVISTAを消して、Windows7一本にするのは時期尚早だと思ったので、
新規インストールをすることとした。
電源投入時に、VISTA起動か7起動かを選べるデュアルブートに・・・
結果的にVISTA HomeBasicと、7 Professionalの両方が別個に起動できるデュアルブートとなった。
電源を入れると、下図のようにブートマネージャーが表示される。Windows7を起動するか、WindowsVISTAを起動するかの選択画面である。上段を選ぶか30秒放っておくとWindows7が立ち上がり、下段を選ぶとWindowsVISTAが立ち上がる。
Windows7が起動すると、ログイン画面に次いで、「ようこそ」画面が出たあと、Windowsのロゴに和風の文様を重ねたデスクトップ画面が初期表示される。左上に「ごみ箱」が表示されているだけで、その他の画面の設定はユーザーによるカスタマイズに任されている。今までと違い、画面設定がマイクロソフトによる押し付けでないところがよい。初心者は、戸惑うかもしれないが、「あなた好みの・・・」である・・・???
一般的に、OSが変わると、周辺機器やアプリケーションソフトの互換性に問題が発生する。Windows7の場合、VISTAで動作していたものはほとんどがそのまま動作するといわれていたが、やはり確認は必要。
7をインストール後、XPやVISTAで使っていたMicrosoftOfficeや、その他のソフトをインストールし、すべて稼動OK。かつて、Windows98からWindows2000に変わったとき、使えないアプリがいくつかあったが、今回はそのようなことはなく、楽勝であった。周辺機器の動作も問題なかった。
快適さは、XPやVISTAのときより、はるかによいというのが実感である。
Windows7の特徴は動作が軽くなったというところが大きなメリットだ。
VISTAは反応速度が遅いという不満が多かったのだが、Windows7の登場で解決したように思われる。
これなら、低スペックのパソコンにも、インストールできる。
上記の手持ちのPCは決してハイグレードではないが、これで十分である。
上記のPCのCドライブにインストールしてあったWindowsVISTAは、移行が一段落した段階で消去し、
旧来からのWindowsXPをインストールしてもよいが、用途は後日検討。データベース領域とするのも一考。
さて、困ったことが起きた。
移行過程で気がついたことだが、Windows 7には、電子メールが非搭載なのだ。
Windows Vistaの時とは異なり、Windows 7において、電子メール、画像編集、動画作成などの
アプリケーションプログラムを搭載していないである。
XPには「OutlookExpress」が、Vistaには「Windows Mail」が標準で付属していたので
特に気にしなかったのだが、さてどうしようかと考えた。
画像編集ソフトでも、Vistaでは「Windows フォトギャラリー」、「Windows ムービーメーカー」などが
提供されていたが、Windows7にはそれらのソフトは含まれておらず、
新たに「Windows Live」というソフトが提供されているので、必要であれば、
それをダウンロードして使って欲しいというのがMicrosoftの方針だ。
従来のメールソフトや画像編集ソフトは、ユーザーが別途にMicrosoftや他社のオンラインサービスに接続する
ことで、こうしたプログラムの標準添付は外されたのだろう。Microsoftの方針の転換だ。
初めての人は、メールソフトが無い!と慌てるかもしれない!!!
現在ではインターネットの普及率が高まっているため、メールはテキストメール(一般メール)ではなく、
欧米で普及しているようにホットメール(Webメール)を利用して頂きたいという方針なのかもしれない。
Windows Live はWebメールやフォトギャラリーをはじめとする新機能を有する無料オンライン サービスである。
Windows7を用いて、Microsoftのサイトから「Windows Liveおすすめパック」(無料)をダウンロードすれば、
写真の整理や修正ができるフォトギャラリーやフォトムービーの作成できるムービーメーカー、
Webメールなどのアプリケーションソフトを利用できる。
Windows Live では、写真アルバム、スライドショー、ムービーの作成が自在にできる。
Live のムービーメーカーでは、動画、写真、音楽ファイルを編集して出力が可能。
Youtubeにアップロードしたり、自分のブログに掲載したり、
Windows7 の Windows Media Center で楽しむことができる。
とはいえ、保守的になるが、メールはWebメールではなく、
従来通り慣れたメールソフトを用いた一般メールで行いたい。
Webメールは、一般メールと違いインターネットにつながらないと何もできないという欠点がある。
インターネットにつながらない環境ではメールを参照したりアドレス帳を確認したりできない。
一般メールではインターネットに接続ができない環境でも電子メールの作成や編集作業が可能なので、
電子メールの作り置きをしておいてインターネットに接続可能になったら直ちに送信することができる。
また、Webメールでは機密データや重要なメールをWeb上に置いておくことになり、
情報セキュリティがしっかりしていないと、データを第三者に見られる可能性がある。
このため、Webメールの利用を一切禁止している会社もある。
筆者が加入しているメーリングリストでは、Webメールは認めていない。
Windows7で、Windows Liveを使わずPCに一般メールソフトを導入する場合は次の方法が考えられる。
* 定評のあるフリー(無料)のメールソフト「Mozilla Thunderbird」の利用
* Microsoft Office(有料)に含まれるメールソフト「Outlook」の利用
* ジャストシステムのメールソフト「Shuriken」(有料)の利用
* シェアウェア方式で提供されるメールソフト「秀丸メール」(有料)の利用
手持ちのOutlookを試用してみたが、同じMicrosoftの「Outlook Express」 とは使い勝手が違う。
使い慣れないせいか戸惑いがあったので、「Thunderbird」をインストールした。
これは使い易い。複数のメールアカウントを持っているが、ちゃんと対応してくれている。
複数のアカウントを持っていて、使い分けている場合は、Liveメールでは、
一度ログオフして、他のアカウントでログインして使用するという大変な面倒が付きまとう。
「Thunderbird」のダウンロードサイト(http://mozilla.jp/thunderbird/download/)に、
”申し訳ありませんが、Thunderbird 2.0.0.23 はお使いのコンピュータに対応していません。
インストールできないか、使用中に不具合が発生する可能性があります。”と表示されるが、
これは無視してよい。きちんとインストールされるし、不具合も発生しなかった。
Windows7でのテスト前での表示だろう。
細かいことだが、Thunderbirdで複数のアカウントを設定する場合は、
各アカウントの「送信(SMTP)サーバー」の設定に注意が必要。
参考サイト: http://deegg.main.jp/ref/mozilla/thudder/smtp_multiple/
Thunderbirdは、拡張性の高いメーラーとして定評があり、使い易いようにカスタマイズすれば、
手放すことが出来ないメーラーになることは間違いない。
メールソフト「Thunderbird」については、下記のサイトに詳しい。
http://www13.ocn.ne.jp/~kancha/kthunderbird.html
WindowsXPやVISTAのメールソフト(Outlook ExpressやWindowsメール)のアドレス帳(旧アドレス帳と仮称)から
Thunderbirdのアドレス帳(新)に移行するには、旧アドレス帳をCSV形式で何らかのメディアにエクスポートし、
それをThunderbirdの新アドレス帳にインポートすればよい。
Thunderbirdのアドレス帳はOutlook ExpressやWindowsメールのアドレス帳とは並び順が全く違うので
事前にExcelなどで並び順の調整し、CSV形式で書き込んでおく必要がある。
また、Thunderbirdは、UTF-8を使っているので、テキストファイルからインポートする場合は、
エディタなどでUTF-8へのコード変換が必要。このようにしておけば文字化けしないで移行できる。
なお、どうしてもOutlookExpressが使いたいのであれば、Windows7の上位エディション(Ultimate)を買うか、
ProfessionalのWindowsXP モードを使えばよい。
ただしその場合は、Windows7の上でXPを動かすことのなるので、とても動作が遅くなる可能性がある。
また、XPモードは、Windows7のインストールディスクには内蔵されていないので
インターネットからダウンロードする必要がある。
WindowsXPがインストールされているPCにWindows7をインストールする場合は、
アップグレードインストールではなく、WindowsXPを完全にWindows7に置き換える必要がある。
その場合、ハードウェアのスペックの最低条件は以下の通りである(32ビット版の場合)。
CPU:1GHz以上
メモリ:1GB以上
HDD:16GBの空きスペース
グラフィック:Windows Display Driver Model(WDDM)1.0以上のドライバーで稼動するDirectX9対応の
グラフィックス デバイス
ところで、Windows7には、「Windows Media Center」という新たなソフトが搭載されており、
テレビ、映画、ビデオ、音楽などさまざまなメディアをPCで楽しめる。
外付けUSBチューナーを接続することにより、デジタル波3放送(地デジ、BSデジタル、110度CSデジタル)が
簡単に楽しめるようになっている。
「Friio」(フリーオ)からWindowsに対応したチューナーが発売されている。
http://www.friio.com/
白モデルは地デジ専用、黒モデルはBS/110度CS専用。
デジタル放送をダビング10やコピーワンスの制限なしに、コピーフリーで録画できてしまう裏機器?
「Windows Media Center を使用して自宅でデジタル メディアを再生する」
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-vista/Play-your-digital-media-anywhere-in-the-home-using-Windows-Media-Center
「Windows Media Center で音楽を聴く」
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-vista/Listen-to-music-in-Windows-Media-Center
Windows Media Player のほうでは、こんなことも出来た!
「Windows 7のWindows Media Player 12を利用してMP3形式で音楽をリッピングするには」
http://win7.jp/hk7v1041.htm
Windows7は、「簡単」「軽快」「新しい」の3つをキーワードにしている。
「新しい」は、単に新しいだけでなく、ここでは詳細は省くが各種の要素を含んでいる。
Windows7を利用してみて、XPはもとよりVistaよりも成熟が進んだ部分が沢山ある。
気がついた点があれば、気が向けば次のブログにて・・・・・
32ビット版と64ビット版について
どのように違うのか。どちらを使えばよいのかという疑問が出た。
32ビット版ソフトウェアというのは32ビット機用のOS(基本ソフト)のことで、
64ビット版ソフトウェアというのは64ビット機用のOSのことである。
ここで、32ビット版、64ビット版というのは、
PC内蔵のCPU(正確にいうと、CPU内のマイクロプロセッサ)の違いによるOSの識別である。
パソコンは、CPUという内部装置がその頭脳にあたり、CPUはその演算処理の単位によって、
16ビットCPU、32ビットCPU、64ビットCPUというように種別が分かれている。
ビットというのは、コンピューターにおける情報の記憶容量を数量的に表す場合の基本単位であり、
ビットそのものは処理速度を意味する単位ではないが、
CPUが一度に演算処理できるビット数(データ量)が多いほど、パソコンはその処理速度が速い。
16ビットCPUは、データの演算処理を一度に16ビット単位で行なうマイクロプロセッサのことをいい、
32ビットCPUは、データの演算処理を一度に32ビット単位で行なうマイクロプロセッサのことをいい、
64ビットCPUは、データの演算処理を一度に64ビット単位で行なうマイクロプロセッサのことをいう。
16ビットCPUは、かつてはマイクロソフトのMS-DOSやWindows3.1といったOSのための
パソコンのCPUに採用されたが、現在、Windows機では32ビットCPUが標準となっている。
近年では64ビットCPUを搭載した機種も登場している。
32ビットCPUの代表的なものに、
インテル社が開発したi486系、Pentium系や、IBM社とモトローラ社が共同開発したPowerPCがある。
64ビットCPUの代表的なものには、
インテル社のItanium(アイテニアム)、AMD社のOpteron(オプテロン)などがある。
ただし、これらのCPUは、
サーバーやワークステーションといった高性能コンピューター向けで、パソコン用ではない。
パソコン用の64ビットCPUとしては、
インテル社のPentium4 660、 AMD社のAthlon64(アスロン64)などがある。
これらのCPUは、32ビット版のCPUを機能拡大して 64ビットにも対応できるようにしたもの。
そのため、従来の32ビットのアプリケーションソフトもそのまま利用できる。
32ビット版OSとは計算処理の基本単位が32ビットで行われるOSのことであり、
64ビット版OSとは計算処理の基本単位が64ビットで行われるOSのことである。
32ビット版OSは、CPUやマザーボードのシステムバスなど
ハードウェアが32ビットに対応している必要があり、
64ビット版OSは、同様に64ビットCPUを搭載したPCでなければ使えない。
なお、64ビットCPUの性能を引き出すには、64ビットOSが必要である。
64ビットの性能を引き出すためには、ソフトはOSだけでなく
アプリケーションソフトも64ビット版になっている必要がある。
また、パソコンの部品や周辺機器を動かすためのドライバーソフトも 64ビット版でないといけない。
なお、
32ビットCPUを搭載し、32ビットOSを組み込んだパソコンを32ビットパソコンといい、
64ビットCPUを搭載し、64ビットOSを組み込んだパソコンを64ビットパソコンという。
32ビット版OSと64ビット版OSの大きな違いは、
32ビット版では搭載メモリが最大4GBまでの使用に制限されるのに対し、
64ビット版ではメモリが4GB以上使用できることと
内蔵ハードディスクの2TB制限がないことである。
大量のメモリを使用したほうが動作効率が良くなる3D-CADシステムや、
データベースソフトなどでは、搭載メモリは大きければ大きいほど良い。
しかし既存の市販ソフトのほとんどは32ビット版で上限2GBまでで動作しているものが多く、
一般的な使い方では32ビット版OSで問題ない。
32ビット版では4GB分のメモリーを搭載しても、認識できるのは3~3.5GB程度であり、
それ以上のメモリーが搭載してあっても超過部分は利用できない。
さらに、周辺機器のドライバーに加え、基板上の各種ドライバー(サウンドやグラフィック等々)
が64ビット版のものを入手できなければならない。
今のところ多くのPCショップのパーツ売り場に置いてあるのは、32ビット版用のものである。
まだまだ条件を揃えるまでの制限が厳しいため、
64ビット版向けに作られたPCやワークステーションでないと、64ビット版Windowsの導入は難しい。
現在、一般的な量販店で売られているパソコンはほとんどが32ビット版である。
現在、既存のデバイスドライバの64ビット版はほとんど存在せず、
64ビットOSを使う際の大きな問題となっている。
しかし、2006年以降にリリースされたデバイスでは、
徐々に64ビット版ドライバが存在するものが増えている。
現在のパソコンは大半が32ビットパソコンである。
しばらくは32ビット版が主流のままかと思う。
現在家庭で一般の人が64ビット版を使うメリットは全くない。
ただ、今後は、メモリやハードディスクの大容量化と価格暴落が著しくなるので、
64ビット版対応が普及してくるものと筆者は推定する。
ちなみに、ソニーは、本年(2009年)10月10日より、国産Windows機で初めて
64ビット版のWindowsVistaを搭載したパソコン「VAIO」(メモリ最大12GB)を発売したが、
近々、64ビット版のWindows7を搭載したVAIOを発売する予定である。
今のところ他社では64ビット版Windows機は発表されていない。
Windows機ではないが、
アップルでは、2007年にIntel/PowerPCの64ビットをサポートした
Mac OS X v10.5をリリースしている。
では、現在自分が手持ちのPCに、どちらのDVDでWindows7のシステムを
インストールすればよいかが問題となる。
以下の手順で確認できる。
【WindowsVISTAの場合】
(1)[スタート]ボタンをクリック
(2)[コンピューター]を右クリック
(3)[プロパティ]をクリック
[システムの種類]の隣に32ビット対応か64ビット対応かのOSのバージョンが表示される
【WindowsXPの場合】
(1)[スタート]ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行]をクリックする。
次に、sysdm.cpl と入力し、 [OK]をクリックする。
(2)[全般]タブをクリックする。[システム]の下に
"Microsoft Windows XP Professional x64 Edition Version"
というようにOSのバージョン情報が表示される。
(上記は、XPのプロフェッショナル版を使用している場合の例。
には、年を表す数字が表示される。)
現在は32ビット版OSが主流であるが、このまま32ビット版を使い続けることは、
PCの本来の性能を使い切っていないともいえる。
ではなぜ、ハードウェア(CPU)は64ビット対応なのに、
ほとんどのユーザーは32ビットOSを利用しているのであろうか?
32ビット版OSがまだ主流である理由はいくつかあるのだが、
最大の理由は「64ビット版OS」の知名度が低く、
そもそもXPにおいては64ビット版が存在することさえ知らないというのが原因だ。
また、デバイスドライバの対応や使う人間の少なさから、
特にメーカー製PCが積極的な姿勢を示さず(ようやくSONYのVAIOが登場した)、
「漠然とした不安」がつきまとう。
ちなみに64ビット版のWindows OSとしては、
64ビットWindowsはエディションにもよるが「8GB~192GB」のメモリー空間を持つので、
要はPCに搭載したメモリーをすべて生かせる。
64ビット版PCは数々の魅力に溢れているが、現状ではいくつかの欠点がある。
それはパソコン周辺機器への対応である。
周辺機器にはパソコンに認識させるためのソフトであるドライバーが不可欠な場合が多く、
ドライバーがなければパソコンで周辺機器を利用できなくなる。
これまで32ビット版がOSの主流だったため、
周辺機器のドライバーには64ビット版が用意されていない製品も多くある。
今後は、64ビット版OSでも動くドライバソフトやアプリケーションソフトが増えてくるため、
64ビット版を選択するのも十分ありだが、特に64ビット版OSのメリットが必要なければ、
当面は、32ビット版OSで十分だと思う。
ちなみに、64ビット版OSのメリットは、大きく分けて2つあり、
1つ目は 4GB以上の大容量メインメモリを使用可能である事と、
もう1つは、64ビット対応アプリケーションの処理速度の向上である。
64ビット対応アプリケーションが64ビット版OS上で可能となる処理速度は、
専門的な作業等の仕事に使用しなければ、必要とならないと言える。
よって、現状では32ビット版OSで十分な事と、64ビット版OSで得られるメリットを
急いで享受する必要はない事を踏まえると、32ビット版 OS の選択が無難と言えるだろう。
ただ、パソコン関連の技術は成熟化した雰囲気も見られるが、
その進化は速く、数ヵ月後の予測をする事は難しいが、
予想より早く64ビット版OSの普及化が始まるかもしれない。
さて、誰もが64ビットOS対応ハードウェアを所有し、64ビット版Windowsが存在する・・・
めざといPCユーザーであれば、64ビット対応PCを用意し、
64ビット版Windows、特にWindows7リリース時点で64ビット版Windows7の導入を検討するだろう。
筆者の手持ちのPCは32ビット機なので、64ビット版Windows7はインストールしなかった。
Windows 7に「Windows XPモード」、仮想環境で提供
--- Windows 7のWindows XP互換モード(Windows 7公式ブログより) ---
米Microsoftは10月24日、Windows 7において、Windows XP互換モードを仮想環境で提供することを明らかにした。このモードでは、Windows XPで動作していたアプリケーションを動作させることができる。中小企業のユーザーが安心してWindows 7環境に移行できるようにするためのものだ。
Windows XPモードは、仮想環境ソフト「Windows Virtual PC」のもとで動作するWindows XP環境として提供される。このモードで動作するアプリケーションは、Windows 7デスクトップでそのまま動作するという。
Microsoftでは、Windows 7 ProfessionalとWindows 7 Ultimate向けのWindows XPモードとWindows Virtual PCのベータ版を近々公開する予定だとしている。
参考にした書籍:
「Windows7をすぐに使いこなす本」(100%ムックシリーズ)
頁数:143ページ(A4版) 発売元:晋遊舎 購入日:2009/11/1 価格:880円(税込み)
リンク:
Windows 7インストールから設定・活用までの簡単ステップ
http://www.gizmodo.jp/2009/01/windows_7_2.html
これで安心! Windows 7 インストール完全ガイド
http://ascii.jp/elem/000/000/415/415121/
Windows7の使い方
http://win7.tk/
Microsoft Windows7ホームページ
http://www.microsoft.com/japan/windows/windows-7/default.aspx
Windows7 64ビットサポート
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/products/features/64-bit-support
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この記事へのコメント
「Thunderbird 3.0」
http://mozilla.jp/thunderbird/
http://www13.ocn.ne.jp/~kancha/kthunderbird.html