街の灯りが とてもきれいね ヨコハマ ~ 「開港の道」バーチャル散歩

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横浜 赤レンガ倉庫(赤レンガパーク)


来年2009年(平成21年)は、横浜開港150周年記念の年です。
開港記念日は6月2日。その頃から横浜市では毎年、数々のイベントが催されています。来年は盛大でしょう。
1853年(嘉永6年)、アメリカの提督ペリーが黒塗りの軍艦(世に言う”黒船”)4隻を率いて江戸湾の入り口浦賀沖に現れ、修好通商を求める米大統領の親書を浦賀奉行に手渡した。翌1854年、ペリー提督率いる艦隊は再来航(横浜に来航)し、日米和親条約が横浜で締結された。この条約の締結によって日本は下田と箱館(函館)を開港し、鎖国体制は崩壊した。4年後の1858年(安政5年)、幕府(大老井伊直弼)は日米修好通商条約に調印し、神奈川(横浜)・長崎・新潟・兵庫(神戸)の開港を決定。翌1859年7月1日(旧暦:安政6年6月2日)、横浜港が開港され貿易が開始された。横浜市は6月2日を開港記念日としている。

その横浜開港記念の資料を見ていたところ、「開港の道」という散策路を知りました。調べたことをもとに、ここでは、「横浜みなとみらい21」や「横浜赤レンガ倉庫」など、港と緑と街の灯りがとてもきれいな「開港の道」のバーチャル散歩をしてみます。インターネット上の仮想散歩です。

1969年(昭和44年)、いしだあゆみが歌った「♪街の灯りが とてもきれいね ヨコハマ ブルーライト・ヨコハマ」の歌詞で始まる「ブルーライト・ヨコハマ」という曲が大ヒットしました。 当時は現在のような、「みなとみらい21」の景色は全くなかったのですが、ブルーライト・ヨコハマのメロディーは、「赤レンガ倉庫」周辺の光景によくマッチしていて違和感なく聞こえてきます。

ブルーライト・ヨコハマ ~ いしだあゆみ
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YouTube動画 ~ いしだあゆみ 「ブルー・ライト・ヨコハマ」
http://jp.youtube.com/watch?v=GVKdxEYMvYk


では、バーチャル散歩です。

「開港の道」は、「桜木町駅前」から「みなとみらい21新港(しんみなと)地区」を経由し、そこから遊歩道で「山下公園」へ繋ぎ、さらに「横浜人形の家」の横を抜けて「フランス橋」から「港の見える丘公園」へ至る比較的新しい散策ルートであり、横浜市によって整備されています。横浜市内の新旧の観光スポットを結ぶ散策路であり、2002年(平成14年)春に「赤レンガ倉庫」や「山下臨港線プロムナード」などが整備されて公開されたのに伴って設定されたコースです。

交通機関を使わず、海岸線を歩く約3.2キロのそぞろ歩きのコースです。徒歩合計時間47分(ゆっくり歩いて約120分)、見学1時間半。コースのほとんどが公園や緑地、歩行者専用の道なので、安心して歩くことができます。坂道は「横浜人形の家」から「港の見える丘公園」 だけですが、歩きやすい靴で。

コースは、
JR根岸線 桜木町駅(始点)--(徒歩5分)--汽車道--(徒歩5分)--運河パーク--(徒歩1分)--横浜ワールドポーターズ--(徒歩2分)--新港サークルウォーク--(徒歩3分)--横浜赤レンガ倉庫(赤レンガパーク)--(徒歩3分)--山下臨海線プロムナード(象の鼻地区)--(徒歩12分)--横浜港大桟橋(おおさんばし)--(徒歩10分)--山下公園--(徒歩5分)--横浜人形の家--(徒歩13分)--港の見える丘公園(終点)です。

(始点)(終点)は、どちらからでもいいのですが・・・

なお、桜木町駅を出て汽車道に入る前に、「日本丸メモリアルパーク」に立寄りましょう。
桜木町駅から左方向に進むとランドマークタワーですが、今回はこの方向には進まず、駅前の道路をわたって日本丸メモリアルパークに向かうことにします。汽車道の入口の左側が日本丸メモリアルパーク。桜木町駅から徒歩5分です。

また、大桟橋から山下公園に行く途中で、「開港広場」「開港資料館」に立寄っておきたいところです。

港の見える丘公園の近くは、みなとみらい線の「元町・中華街駅」。
みなとみらい線---
正式名称は、「みなとみらい21線」。神奈川県・横浜市などが出資する第三セクター、横浜高速鉄道の一路線で、横浜駅から「みなとみらい21地区」を通り、元町・中華街まで結ぶ全長4.1kmの全区間地下構造路線。2004年(平成16年)2月1日に開業した。運行業務は東急に委託しており、東急東横線との相互乗り入れとなって渋谷駅と直結、交通が便利になった。
みなとみらい線の路線は次の通りである。
【横浜駅--新高島駅--みなとみらい駅--馬車道駅--日本大通り駅--元町・中華街駅】
渋谷駅から、みなとみらい線乗り入れ東急東横線特急で、元町・中華街駅まで33分。

横浜開港記念日は6月2日であり、毎年この頃から開港記念イベントが催されますが、6月であれば、山下公園や港の見える丘公園のバラが見事だとのこと。

大さん橋(横浜港大桟橋国際客船ターミナル)には、芝生の広場があり、弁当持参でゆっくりと時間を過ごすことができるようです(簡単な軽食レストランあり)。
海ぞいを走る海岸線からみえる景色や、横浜の新しいスポット「みなとみらい」の光景も、赤レンガ倉庫をはじめとする歴史的建造物など横浜の歴史も堪能することができます。

海辺に面した横浜の数々の観光名所を繋ぐ「開港の道」は、港町横浜を新しい角度から見ることができ、横浜の散策コースとして魅力的なものと言えるでしょう。

なお、横浜港とは、川崎港と横須賀港に挟まれた約7495. 6ヘクタールの海面をいいます。 

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横浜みなとみらい21&横浜港周辺MAP
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「開港の道」遊歩道案内表示
ルート上の路面には10~20メートルごとに「開港の道」を示すマークが設置され、さらに約300メートルごとにコース上の観光スポットへの距離を示した案内柱も置かれており、訪れる人々を導きます。
「開港の道」MAP
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出典:(財)横浜観光コンベンション・ビューロー
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※ マップ中の★印は「キング(神奈川県庁)」「クイーン(横浜税関)」「ジャック(横浜市開港記念会館)」と呼ばれる“横浜三塔”が一望できるポイントです。すこし足を止めて、横浜港のシンボルとして親しまれてきた三塔の美しい姿をご覧ください。
出典:(財)横浜観光コンベンション・ビューロー
山下臨海線プロムナードの海岸線を山下公園方向に向かって進むと、右手に「日本大通り」があり、そこに、ひときわ目立つレトロな建築物が3つ建っています。横浜三塔です。

横浜観光コンベンション・ビューロー http://www.welcome.city.yokohama.jp/ycvb/

開港の道ルート詳細MAPのURL (PDF/Adobe Acrobat)
http://www.welcome.city.yokohama.jp/tourism/courses/images/map_kaiko_s1.pdf
http://www.welcome.city.yokohama.jp/tourism/courses/images/map_kaiko_s2.pdf


スポット・ガイド

桜木町駅
 JR根岸線の駅。横浜駅から京浜東北・根岸線・大船行に乗り次の駅である。新宿駅から行く場合は、湘南新宿ライン・大船行で横浜駅に行き、横浜線か根岸線に乗り換えると便利(新宿から約40分)。なお、渋谷駅から東急東横線(みなとみらい線乗り入れ)の急行・元町・中華街行きで約35分で、横浜駅に到着する。横浜駅で横浜線か根岸線に乗り換えれば次の駅は桜木町駅。現在の桜木町駅は、1872年(明治5年)日本で最初に鉄道が開通した時に初代の横浜駅として「横浜停車場」の名称で開業した。その後、東海道本線の延伸に伴い「横浜」の名称を2代目横浜駅である現在の横浜駅に譲り、1915年(大正4年)に桜木町駅に改称された。

桜木町界隈
 桜木町といえば、今では「みなとみらい21」地区のほうが有名であるが、かつてはJRをはさんで南側の野毛町(のげまち)こそが横浜を代表する繁華街の一つだった。野毛の町は、今はすっかり大道芸の町として有名になった観もあるが、この界隈は港に近く、戦後経済をリードした造船所で働く労働者の歓楽の場として、小さな飲み屋や料理店が並ぶ町。そしてまた、「♪丘のホテルの赤い灯も 胸のあかりも消えるころ~」と歌った美空ひばりの『悲しき口笛』の舞台ともなった町でもある。
 今、桜木町には「横浜ランドマークタワー」に代表される高層ビルがそびえる。そして、歴史的建造物の「赤レンガ倉庫」、その個性的で優美な姿により、キングタワー、クイーンタワー、ジャックタワーと親しみを込めて呼ばれている「横浜三塔」が立ち並ぶ。(「キング」といわれるのは四角い二層の「神奈川県庁」、「クイーン」といわれるのはイスラム風緑色のドームの「横浜税関」、「ジャック」といわれるのは赤レンガ造りの時計台の「横浜開港記念会館」)。広く見渡せる横浜港大桟橋から、海岸通りやみなと大通りに入ると、まるで外国にいるような錯覚におちいる街並みが出現する。
 一方、野毛町には『悲しき口笛』出演の頃の美空ひばりの銅像が立っており、港町らしい食事も楽しめる。ほとんどが飲食店で、小料理屋、居酒屋、鰻屋、寿司屋、喫茶店、スナック、焼鳥屋と、ありとあらゆる店がある。

 みなとみらい21は、「横浜駅東口地区」と「中央地区」と「新港地区」の3つのエリアに分かれている。ここでは、まず、みなとみらい21全体を概括するとともに、開港の道のコース上ではないが、中央地区の主なスポットを画面上で訪ねてみよう。次に、開港の道のコースに含まれている新港地区のスポットを訪ねてみることとする。横浜駅東口地区は、詳細は省くが超高層ビル「横浜スカイビル」のある地区で、スカイビル内にある「YCAT(横浜シティ・エア・ターミナル)」から成田国際空港・東京国際空港へのリムジンバスが出ている。

横浜みなとみらい21
 “新たな国際都市”を目指す横浜市が、横浜市西区と中区にまたがる海に接している地域に、1981年にスタートさせた都市再生事業。正式名称は「横浜みなとみらい21」。略称は、「みなとみらい21」、「みなとみらい」、「MM21」など。面積は1.86 km2 (186ha)、そのうち埋め立て部は0.76 km2 (76ha)である。この地区の中核には、高さ295.8mの日本一高いビルの「横浜ランドマークタワー」がある。
 みなとみらい地区は、横浜都心部の再生をめざしたウォーターフロント都市再開発によって建設されている街である。みなとみらい地区の整備は、21世紀にふさわしい未来型都市を目指して開発が進められている。1980年代までは、当地には三菱重工横浜造船所、国鉄高島線の高島ヤード(操車場)・東横浜駅(貨物駅)・高島埠頭がこの地にあった。
 この地域は横浜駅周辺と関内・伊勢佐木町という横浜のふたつの都心部に挟まれた位置であるため、この地域を都市再開発することで横浜都心部を一体化して再生しようという目論見のもと、横浜市の「都心部強化事業」として、就業人口19万人・居住人口1万人を目標として再開発が行われている。

横浜ランドマークタワー
 みなとみらい21の中核を構成するオフィスビル。高さ295.8メートルの高層ビルで、2008年現在、日本一高いビル、世界では第44位の高さ。動く歩道で桜木町駅に接続され、地下3階・地上70階のタワー棟と、地下4階・地上5階のプラザ棟からなる。ショップ、ホテルも入る。69階は展望フロア。1993年(平成5年)7月16日開業した。

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横浜ランドマークタワー


パシフィコ横浜
 みなとみらい21中央地区のウォーターフロントに広がる世界最大級の複合コンベンションセンター。大規模国際会議場、イベント会場、ホテルを備える。正式名称は、横浜国際平和会議場。東京ビッグサイト・幕張メッセに次ぐ巨大規模の国際展示場や、帆の形を模したビルでおなじみの横浜グランドインターコンチネンタルがある。幕末の横浜港開港以来、世界への窓口となってきた横浜の豊かな国際性を活かし、1991年(平成3年)にオープン。海をのぞむ美しいロケーションのなかで、世界の人々が出会い語り合うコミュニケーションの舞台となっている。

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パシフィコ横浜


ぷかりさん橋
 「ぷかりさん橋」は、パシフィコ横浜に隣接したところにある。横浜駅東口・赤レンガ倉庫・山下公園への定期船や観光船シーバス、屋形船などの小型船の発着場(客船ターミナル)であり、個人のプレジャーボートなどの発着場でもある。みなとみらい地区のシンボル的な存在として知られている。1991年(平成3年)11月にオープンした。正式名称を「みなとみらいさん橋」といい、海にぷかりぷかりと浮いている構造から、愛称を“ぷかりさん橋”という。発着する船の様子をここから眺めるのも楽しい。ぷかり桟橋からは、向かいの新港地区にある新港埠頭に停泊している船も見える。ベイブリッジやコスモワールド、ランドマークタワーもきれいに見える。

つぎに、みなとみらい21新港地区を概観してみよう。

横浜みなとみらい21新港地区
 「新港埠頭」「横浜コスモワールド」「横浜ワールドポーターズ」「新港サークルウォーク」「赤レンガ倉庫」がある地区が横浜の新名所「みなとみらい21新港地区」である。各交通機関の駅から離れた島になっている地域なので、「あかいくつ」という観光スポット周遊バスが便利。「みなとみらい21中央地区」のコンセプトが「未来型都市」であるのに対して、新港埠頭のある「みなとみらい21新港地区」のコンセプトは「歴史的資産や海に囲まれた環境を活かした街づくり」にある。

新港埠頭(しんみなとふとう)
 新港埠頭は、新港地区にある横浜港の埠頭(波止場)であり、赤レンガ倉庫(新港埠頭保税倉庫) を含む。日本初の近代的埠頭して、明治32年(1989年)から大正にかけて横浜港に建設された。新港埠頭は、当初生糸輸出を、中心に使われいた。また客船用岸壁があり外航ターミナルにそって、旅客駅の「横浜港駅」が作られた。横浜港駅はかつては外国航路発着時には東京駅からの臨時列車が仕立てられ、海外渡航者で賑わった国際港駅だった。今は横浜港駅は廃駅になっているが、プラットフォームの部分が赤レンガ倉庫に復元されている。


では、先ず「日本丸メモリアルパーク」に立寄ってから、「開港の道」を歩いてみよう。

 開港の道は、みなとみらい21新港地区を通るが、中央地区は含まれていない。しかし、ランドマークタワーなど中央地区の近未来的なビル群の勇姿は、開港の道の散策路から鑑賞することができる。


日本丸メモリアルパーク
 桜木町駅を降りて駅前の道を横切って進むと「汽車道」の入口があり、その左側が日本丸メモリアルパーク。日本丸の姿が見えてくる。国内有数の観光地のひとつである横浜にあって、日本丸の美しい姿はランドマークタワーなどと並んで「みなとみらい」を代表する「顔」のひとつと言って良いだろう。

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日本丸メモリアルパーク


汽車道
 桜木町駅から、横浜ワールドポーターズや赤レンガ倉庫などの「新港地区(新港埠頭エリア)」へ向かう遊歩道。日本丸メモリアルパークから新港地区までの約500mを3つの橋梁が結んでいる。ここから大桟橋への水上バスも出ている。 「みなとみらい」地区の眺めが素晴らしい散歩道である。

 汽車道は、1911年(明治44年)から1985年(昭和60年)まで、桜木町駅と新港埠頭間で使われていた臨港鉄道の廃線跡の東横浜駅-横浜港駅間約500mを整備して遊歩道としたものである。1997年(平成9年)オープン。

馬車道
 馬車道は、関内の桜木町寄りに位置する道路であり、幕末に開港したときから始まる。2004年、みなとみらい線が開通し馬車道駅が設置された。現在の馬車道は住宅地であり、決して広いとは言えない一方通行の道路だが、レンガで舗装された道やガス灯風の街路灯などのレトロな光景が当時の面影を感じさせる。長さ600mほどの短い通りだが、街路は美しく整備されていて散策は楽しい。「開港の道」のコース上の散策路ではないが、時間があれば覗いてみたい。

運河パーク
 横浜ワールドポーターズの前、運河沿いに整備されている公園。汽車道を渡った新港地区の玄関口に位置する。運河パークは、新港地区の緑のネットワークの起点として、水面を活用したレクレーションの拠点となる。観覧車やランドマークタワー、クイーンズスクエアなどのビル群が見渡せる。ベンチに座れば、運河越しに汽車道を眺める形になる。日が落ちると、ビル群の夜景がすばらしい。

横浜ワールドポーターズ
 「いろいろな世界がここにある」というコンセプトのもとに、ファッション・インテリア・グルメ・リラクゼーションなど、個性豊かな約190のショップが集合。階層ごとにテーマが分かれた全6階建て。5階には8スクリーンある映画館も併設されている。

よこはまコスモワールド
 「開港の道」のコース上ではないが、「横浜ワールドポーターズ」の隣にある。
 「ワンダーアミューズ・ゾーン」「ブラーノストリート・ゾーン」「キッズカーニバル・ゾーン」の合計3ゾーンから成る、世界で初めての画期的な都市計画から生まれた未来志向の都市型立体遊園地。入園無料の遊園地である。そのコスモワールドに、時計型大観覧車「コスモクロック21」がある。みなとみらい21の風景では必ず出てくる横浜の人気スポットである。スペックは全高112.5m、直径100m、定員480名でいずれも日本最大級。約15分の空中散歩を楽しめる。

新港サークルウォーク
 新港地区の横浜ワールドポーターズと赤レンガ倉庫の間、新港中央交差点にある、めずらしい円形型の歩道橋。地区のシンボルとなるよう馬車道の吉田橋や汽車道の鉄橋など、開港期の横浜の土木建築に多いトラス構造になっている。

横浜赤レンガ倉庫(赤レンガパーク)
 赤レンガ倉庫は、1907年(明治40年)から1913年(大正2年)にかけて当時の建築技術の粋を集めて国により建設された新港埠頭の保税倉庫である。明治・大正の煉瓦造建築。平成4年に横浜市が国から取得後、建物の補強工事を経て、現在、文化施設や商業施設として改修されている。

 赤レンガ倉庫は、明治期から昭和初期まで横浜税関の施設として横浜の生糸貿易の中心的施設として活用されてきたが、1970年代以降は新港埠頭の取引量が減ったために倉庫もあまり使われなくなった。平成の時代になってその赤レンガ倉庫を保存活用するために建物の改修と周辺の整備が行われた。赤レンガ倉庫はホールなどを設けた文化的施設と各種のお店の入った商業施設として生まれ変わり、赤レンガ倉庫一号館はホール、多目的スペース、二号館はライブレストランとビアレストランの他、31軒の飲食・物販店が軒を並べる。

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赤レンガ倉庫


 赤レンガ倉庫はみなとみらい21中央地区のビル群などと比べると小さなものだが、経てきた歴史の重みを感じさせるのか、堂々とした佇まいが印象的だ。地元ゆかりの店を集めた一号館では、ガラス工房を併設した「
Yokohama Glass」を訪ねたい。お店の並ぶ二号館の内部は少々狭苦しい感じもするが、かつて倉庫として使われていた頃の面影を残して興味深い。 赤レンガ倉庫の中のお店で食事や買い物を楽しむのもよく、海辺に立って潮風に吹かれてみるのもいい。

 赤レンガ倉庫の整備が完了したのに伴い、倉庫周辺の一体は「赤レンガパーク」という名の臨海公園となった。2002年(平成14年)4月12日に約5万5000平方mの面積を持つ公園としてオープンした。 横浜港を臨む海岸線沿いからは大桟橋やベイブリッジが眺められ、海辺の公園ならではの風情が漂う。赤レンガパークは、赤レンガ倉庫とともに「旧税関事務所遺構」や「旧横浜港駅のプラットホーム」が復元・保存され、明治期の新港埠頭の姿が偲ばれる。 

山下臨海線プロムナード
 赤レンガパークから、海を左手に見ながら西へ向かうと、新港橋から「山下臨港線プロムナード」という名の遊歩道が延びている。
 このプロムナードは、赤レンガ倉庫のあるみなとみらい新港地区から山下公園にかけて残されていた臨港鉄道の高架橋(ビルの2~3階の高さ)を利用して遊歩道としたものだ。延長は約550メートル。2002年(平成14年)にオープンした。
 古きよき時代の横浜の魅力と新しい楽しみとの両方を味わえる開港の道。横浜コスモワールドの大観覧車やランドマークタワー等、みなとみらいの勇姿が一堂に鑑賞できる。感動の絵画的構図と言って良いだろう。海風に吹かれながら散策すると一時代前の横浜港の姿を彷彿とさせて楽しい。是非、ゆっくりと歩きたいコースである。

(眺め)「象の鼻」地区
 みなとみらいと山下公園を結ぶ遊歩道「山下臨港線プロムナード」から海を眺めると、大桟橋国際客船ターミナルのつけねから左手方向へ延びている”船だまり”がある。象の鼻とは 、この船だまりの防波堤の通称である。横浜港内の突き出ている部分である。このあたりを「象の鼻」地区という。日本大通りの突き当たり、大桟橋の付け根の北側にある港湾地区である。「山下臨港線プロムナード」は、この「象の鼻」地区の中央部を通っている。山下臨港線プロムナードに隣接する大桟橋の突堤が、大桟橋の根本から湾に向かって微妙な曲線を描いて伸びていて、象の鼻のような形状をしていたことからこの名がついた。横浜港開港の地で、幕末、横浜の港はこの象の鼻地区から始まった。横浜港の原点である。横浜港開港の際、港には東波止場(イギリス波止場)と西波止場(税関波止場)の二つの波止場が作られた。そのイギリス波止場が時代とともに少しずつ変化し、現在の象の鼻の原型となったのである。

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象の鼻地区


(寄り道)日本大通りと横浜三塔
 山下臨海線プロムナードの海岸線を山下公園方向に向かって進むと、右手に「日本大通り」があり、そこに、ひときわ目立つレトロな建築物が3つ建っている。手前から、通称「クイーンの塔」の横浜税関、「キングの塔」の神奈川県庁、「ジャックの塔」の開港記念会館の3塔である。日本大通りは、異国情緒のある美しい街並みである。テレビのロケ地になることもあるという。山下臨海線プロムナードを逸れて寄り道を楽しむのもいい。 神奈川県庁前の道路の向こう側に「開港広場」と「横浜開港資料館」がある。

(寄り道)開港広場と開港資料館
 「開港広場」の辺りは1854年(安政元年)にペリーが二度目の来日をした際に日米和親条約が締結された場所として知られる。広場の横には「横浜開港資料館」が建ち、横浜開港以降の歴史資料を展示している。その名も「開港の道」を歩くのであれば、やはりここにも立ち寄っておきたい。


横浜港大桟橋(横浜港大さん橋国際客船ターミナル)
 横浜港大桟橋は横浜港の波止場~港町横浜の玄関口である。 横浜港における大型客船の発着場であるとともに、横浜港のシンボル的な存在として知られている。通称"大(おお)さん橋" 。横浜港に突き出す波止場で、かつてメリケン波止場と呼ばれていた。大さん橋埠頭は、1894年(明治27年)の完成以来、日本の海の玄関として活躍してきた。現在の横浜港大さん橋国際客船ターミナルは、2002年(平成14年)にリニューアルオープンしたものだが、個性的なデザインと斬新な構造の空間美を持ち、日本を代表する港にふさわしい客船ターミナルとなっている。
 ターミナルは、無料で入場することができ、屋上広場は24時間オープンしている。 この屋上からの眺望が素晴らしく、客船の入出港やみなとみらい地区、横浜ベイブリッジなど、港の景観を360度のパノラマで眺めることができる。赤レンガ倉庫やみなとみらいのビル群、山下公園周辺の氷川丸やマリンタワーなどを海側から見る視点が楽しい。ベイブリッジは間近に見えるので、横浜港を行き来する船を眺めて過ごすのもいい。
 芝生の広場もあり、時間に余裕があれば、ここも立ち寄って、ぜひ、客船とともに横浜港の風景を楽しみたい。

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開港150年を迎える横浜港
大さん橋国際客船ターミナル


横浜ベイブリッジ
 横浜ベイブリッジは、横浜市にある長さ860mの斜張橋(吊り橋)である。1989年(平成元年)に開通した。東京港方面と横浜港を結ぶ港湾物流の一端を担うことにより、都市部の渋滞を緩和する重要な輸送路である。

山下公園
 横浜港に面した公園で、ベイブリッジや港を行き交う船の眺めがロマンチックな公園。 山下公園は関東大震災後の復旧事業の一環として、被災したガレキなどを埋め立てて造られた臨海公園として知られる。横浜港を臨む風情が旅情を誘い、散策は楽しい。公園内の岸壁に「氷川丸」があることなどもあり、またシーバスなどが発着することもあって、常に多くの観光客で賑わっている。やはり横浜観光には欠かせない場所のひとつであるだろう。
 赤い靴はいてた女の子像やインド水塔、アメリカ・サンディエゴ市寄贈の水の守護神など、海外との豊かな交流を感じさせるモニュメントも多い。「赤い靴の女の子の像」は、「♪赤い靴はいてた 女の子 異人さんに つれられて 行っちゃった~」と歌われる有名な童謡「赤い靴」をモデルにして作られた像である。赤い靴の女の子の像は、山下公園のはずれの方で、ずっと、海を見つめている。赤い靴の女の子は実在の女の子だったようで、名前を「岩崎きみ」こと「きみちゃん」といった。

 横浜生まれで横浜育ちの美空ひばりが歌った曲に「港町十三番地」がある。詩は横浜在住の石本美由起が作詞したもので軽快なテンポの作品だ。「(1)な~あがい旅路の 航~海終え~て 船が港に 停まる頃 海を渡って 遙かにあえる 昔なじみの マドロス酒場 あ~あ~あ 港町13番地」「(2) 銀~杏並木の 敷~石道を 君と歩くも 久し振り 点るネオンに さそわれながら 波止場通りを 左にまがりゃ あ~あ~あ 港町十三番地」。2番の歌詞の中の「銀杏並木の敷石道」は山下公園前の通りで、「波止場通り」は現在、山下公園通りと呼ばれ、「マドロス酒場」は馬車道あたりの酒場だそうだ。「港町十三番地」はどこだか?

 山下公園の沈床花壇 ( ちんしょうかだん )には約60種500株のバラが咲く。バラは5~11月まで咲くが、見頃は5/中~6/中と9/下~10/下頃。
 氷川丸は昭和初期に外国航路で活躍した豪華客船。今は山下公園に係留され、内部が見学できる(有料)。写真撮影にはバラと氷川丸と取り合わせが良い。
 「開港の道」のルートは山下公園内を辿るが、晩秋の季節であれば山下公園通りのイチョウ並木の黄葉も見逃せない。

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山下公園のバラと氷川丸


(寄り道)マリンタワー
 「山下公園」から徒歩2分。
 横浜開港100年を記念して1961年(昭和36年)に完成した。高さ106メートルで、最上部が世界で最も高い灯台。灯台下の展望台からの眺めは絶景。晴れた日には遠く富士山を望むことができ、眼下に広がる山下公園や港風景も素晴らしい。

横浜人形の家
 「開港の道」は山下公園東端に近い部分から「ポーリン橋」を渡って「横浜人形の家」の傍らを抜ける。横浜人形の家は世界140カ国、約1万3千体の人形を収蔵。「横浜発・世界の人形ふれあいクルーズ」をコンセプトに、2006年(平成18年)4月にリニューアルオープン。親善人形をはじめとした世界140カ国の民族人形、アンティークドール、郷土人形、古典人形、ひな人形等を常設展示するミュージアム。人形劇のほか、大人が楽しめるライブなども開催している。

フランス橋
 「フランス橋」は1986年(昭和61年)に完成した歩道橋で、観光的な雰囲気の楽しい橋。堀川をまたぎ、人形の家とフランス山、 および港の見える丘公園を連絡するもので、橋長は140mと38m。構造は鋼箱桁橋である。フランス橋を渡ると、目の前にフランス山と呼ばれる小高い丘が現れる。木々の生い茂った中に作られた階段をフランス山の頂上まで登ると、その先は港の見える丘公園へと続く。フランス橋から港の見える丘公園へかなり急な坂を登っていく。

港の見える丘公園
 「開港の道」は、「横浜人形の家」の傍らを抜け、さらに「フランス橋」を渡って港の見える丘公園の「フランス山」
の散策路を辿って「港の見える丘公園」の展望台へと辿る。港の見える丘公園は、横浜港を見下ろす小高い丘にある公園で、横浜港や横浜ベイブリッジを望む絶好のビューポイント。横浜随一の眺望抜群の展望公園で、横浜観光に欠かせない場所のひとつだろう。
 一帯はかつての外国人居留地でイギリス軍、フランス軍が駐留していた場所。1961年(昭和36年)に平野愛子が歌って大ヒットした『港が見える丘』のメロディーが流れるなかに開園した。園内には1999年(平成11年)、関係者により歌碑が建てられた。表面には「あなたと2人で来た丘は 港が見える丘 色あせた桜ただ一つ 淋しく咲いていた」と一番の歌詞が刻まれている。
 春と秋には園内の「ローズガーデン」が見頃。80種、1800株のバラが咲く。

 2002年(平成14年)春に港湾地区の観光名所を繋ぐ散策ルート「開港の道」が設定され、港の見える丘公園はこのルートの東側の起点を担っている。2004年(平成16年)2月に東急東横線との相互乗り入れとなる「みなとみらい線」が開業、元町・中華街駅から港の見える丘公園へ徒歩約3分と至近になった。JR利用の場合は、根岸線石川町駅徒歩20分。

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 港の見える丘公園の展望台で「開港の道」は終わっているが、時間が許せば、そこからさらに山手外人墓地、元町や横浜中華街へ足を延ばしたい。

コース例: 港の見える丘公園--(徒歩2分)--山手外国人墓地--(徒歩3分)--元町公園--(徒歩5分)--元町商店街--(徒歩5分)--横浜中華街(東門)--(徒歩3分)--みなとみらい線 元町・中華街駅

更に時間があれば、横浜公園・横浜スタジアムへも足を延ばしてもよい。

コース例: 横浜中華街(東門)--(徒歩20分)--横浜中華街(北門)--(徒歩2分)--横浜公園・横浜スタジアム--(徒歩10分)--JR根岸線 関内駅

元町・山手界隈
 赤レンガや白壁の外人ハウス、教会、外人墓地などエキゾチックな建物が多い。港と街の灯りがとてもきれいだ。「元町通り」は、山手の外人居留地住民のために商店が開かれたのが始まり。最初から西洋風の商店が集まっていた通りだけに、センスにも伝統がにじみ出ている。

横浜中華街
 中華街は幕末の横浜開港と同時にできた町で、戦前はチャイナ・タウンと呼ばれていた。約500メートル四方を東西南北の門で囲まれている。中華料理店街として有名で、北京料理、上海料理、広東料理、四川料理と中国の味のほとんどが楽しめる。中華料理店は約500軒。みなとみらい線「元町・横浜中華街駅」下車徒歩3分、またはJR根岸線「石川町駅」中華街口から徒歩5分。

画像
中華街 東門


横浜公園・横浜スタジアム
 中華街から横浜市役所方面に進むと、市役所の手前に「横浜公園」がある。横浜ベイスターズのホームグラウンド「横浜スタジアム」があることで知られる公園である。南側部分は横浜スタジアムが占めるが、北側部分には噴水や広場、池を配した日本庭園などがあって市民の憩いの場となっている。春のチューリップが有名。最寄駅はJR根岸線・関内駅で、徒歩10分。

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*画像出典
 「横浜観光コンベンション・ビューロー」 ほか

*本文出典
 「横浜おすすめコース:開港の道」
    http://www.welcome.city.yokohama.jp/tourism/courses/1090.html
 「横浜市中区桜木町~山手町 開港の道」
    http://www.natsuzora.com/may/town/kaikonomichi.html
 「ブルーガイドムック ちい散歩 4」 (地井武男監修、実業之日本社)
 「ホリデーjoy 東京周辺行楽散歩200」 (山と渓谷社)

*その他出典(画像、本文)
 横浜開港記念関連資料
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Copyright© 2008 Matiere


この記事へのコメント

vcnbcgzhjo
2011年05月22日 16:24
ivmgmjuylrtsyktrcyoz, aqbxfpagyn

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