【詩歌】青春の詩

「青春」の詩   サミュエル・ウルマン(独・詩人)
   YOUTH Samuel Ullman (1879-1924)
  
青春とは人生の或る期間を言うのではなく、
心の持ち方を言う。
薔薇色の面差し、くれないの唇、しなやかな肢体ではなく、
たくましい意志、豊かな想像力、燃える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは怯懦を退ける勇気、
安易を振り捨てる冒険心を意味する。
ときには二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失う時に初めて老いがくる。

歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心はしぼむ。
苦痛や恐怖や失望により
気力は地に這い、精神は芥になる。

六十歳であろうと十六歳であろうと、人の胸には、
驚異に魅かれる心、おさな児のような未知への探究心、
人生への興味の歓喜がある。
君にも吾にも見えない駅逓が心にある。
人から神から美や希望、喜び、勇気、力の霊感を受ける限り、
君は若い。

霊感が絶え、心が皮肉の雪におおわれ、
悲嘆の氷にとざされるとき、
20歳であろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、
80歳であろうと人は青春にして巳む。


                     (作山宗久 訳)

(怯懦・きょうだ) 臆病で気が弱いこと
(芥・あくた)   ごみ、ちり、くず
(駅逓・えきてい) 宿駅から宿駅へ荷物などを送ること。
          原文では a wireless station となっている。
(青春にして巳む) 青春の中にいる。 巳む=やむ

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<<他の訳詩(1)>>

青春とは 人生のある時期をいうのではなく 
心のありさまをいう
薔薇色の頬 赤き唇 しなやかな手足ではなく
たくましき意志 強き感動 豊かな創造力をさす
青春は 人生の 湧き出る泉のようなすがすがしさをいう

青春とは 安易さを求めない冒険心 
臆病な心を退ける勇気である
時には 二十歳の青年よりも 六十歳の人に青春がある
年齢を重ねただけで人は老いない 
理想を失うとき老いていく

歳月は 皮膚にしわを増し 情熱を失えば 心がすさむ
自己嫌悪 恐れ 悩み 
気力を屈従させ 精神は朽ち果てていく

十六歳であろうと 六十歳であろうと 
驚異に魅せられる心 おさな児のような未知への探求心 
人生を楽しむ心があるあなたと私の魂が 
美 希望 陽気 勇気 力のメッセージを 
人々や 無明から 受け取れる限り 
あなたは若い

霊感が衰えたとき 精神が 冷笑という雪や 
悲歎という氷に覆われ 
二十歳であっても 老いていく
その霊感が 豊かで 楽天の波動をとらえる限り
八十歳であろうと 若々しく生きながらえるだろう

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<<他の訳詩(2)>>

青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言
うのだ。優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦
を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様
相を青春と言うのだ。年を重ねただけで人は老いない。
理想を失う時に初めて老いがくる。歳月は皮膚のしわを
増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。苦悶や狐疑や、
不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く
人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと、十六であろうと、その胸中に抱き
得るものは何か。曰く、「驚異えの愛慕心」空にひらめく
星晨、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽迎、事
に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、
人生への歓喜と興味。
  人は信念と共に若く  疑惑と共に老ゆる。
  人は自信と共に若く  恐怖と共に老ゆる。
  希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大偉力
との霊感を受ける限り人の若さは失われない。これらの
霊感が絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、
皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ人
は全くに老いて神の憐みを乞うる他はなくなる。

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<<原文>>

Youth

Youth is not a time of life;
it is a state of mind;
it is not a matter of rosy cheeks, red lips and supple knees;
it is a matter of the will, a quality of the imagination, a vigor of the emotions;
it is the freshness of the deep springs of life.

Youth means a temperamental predominance of courage over timidity of the appetite,
for adventure over the love of ease.
This often exists in a man of sixty more than a boy of twenty.
Nobody grows old merely by a number of years.
We grow old by deserting our ideals.

Years may wrinkle the skin, but to give up enthusiasm wrinkles the soul.
Worry, fear, self-distrust bows
the heart and turns the spirit back to dust.

Whether sixty or sixteen,
there is in every human being's heart the lure of wonder, the unfailing child-like appetite of what's next,
and the joy of the game of living..
In the center of your heart and my heart there is a wireless station;
so long as it receives messages of beauty, hope, courage and power from men and from the Infinite,
so long are you young.

When the aerials are down, and your spirit is covered with snows of cynicism
and the ice of pessimism,
then you are grown old, even at twenty,
but as long as your aerials are up, to catch the waves of optimism,
there is hope you may die young at eighty.

Samuel Ullman

contoributed by Mayer U. Newfield
Birmingham, Alabama.

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