matiere

アクセスカウンタ

zoom RSS 「フォーク」と「ニューミュージック」と「J-POP」の違いについて

<<   作成日時 : 2009/11/12 16:16   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 14 / トラックバック 0 / コメント 1

クラシック音楽以外の世界及び日本の大衆音楽のジャンルを大別すると、
次のように分けられるであろう。

「ジャズ」、「ロック」、「各国ポップス」、「J-POP/歌謡曲」、「演歌」、「ブラック・ミュージック」、「ダンス音楽」、
「映画音楽」、 「環境音楽」、「ワールド・ミュージック」、「民謡/邦楽/沖縄島唄」、「アバン・ギャルド」・・・・

と書いたが、ジャンル分けは、きわめて難しい。
何故か。 つまりは、区分けをする基準そのものに、絶対的な基準が存在しないからだ。

ここでは、前ページで1970年代のフォークないしはニューミュージックについて書いたついでに、
「フォーク」と「ニューミュージック」と「J-POP」の違いについて概観してみる。

「フォーク&ロック」と「演歌&歌謡曲」との違いについて

1970年代、フォーク&ロックが盛んになってくると、「フォーク&ロック」と「演歌&歌謡曲」との
違いは何だろうと言われたことがある。違いは、単純明快だ。

「演歌」「歌謡曲」は、いわゆる売れるべくしてレコード会社によって作られた産業音楽である。
よって、ルックス重視だったり、その時代にピッタリとマッチした曲が
プロの作曲家や作詞家によって作られ、プロの歌手に歌われたわけだ。

一方、「フォーク」「ロック」は、作家性の強い曲で、
簡単に言えば、作詞・作曲まで、全部自らの手で生み出していき、自分で演奏する。
時代とは無関係に、その人の作家性が表れる音楽といえるだろう。
プロもアマも関係はなく、誰でもが思ったときから始められる音楽だ。

1960年代後半、日本で「フォーク&ロック」が生まれた頃、
筆者の耳には「演歌&歌謡曲」は不自然に聞こえ、あまり気持ちが向かず、
作家性や自然性の高い「フォーク&ロック」に心が惹かれた。

「演歌&歌謡曲」は「歌手のために作られた曲」、
「フォーク&ロック」は「作家(シンガーソングライター)が自分で演奏するために作った曲」だ。
あえていえば、前者は大衆迎合的な曲、後者は個性的な曲とも言えよう。

しかし、フォークは、やがて泥臭い反戦歌から、美しいメロディーで聞かせる方向へ流れていった。
そしてそれは、今では死語だが、ニューミュージックと呼ばれるようになった。
ニューミュージックとは、1970年代から1980年代にかけての
日本のポピュラー音楽の一部に対して使われた名称であり、
都会的な情景を織り交ぜたポップ調のサウンドを基調とするシンガーソングライターによる作品群である。

前ページのサイトに掲載したフォークの多くは、このニューミュージックに該当するだろう。


「ニューミュージック」について

ニューミュージックは、もともとは、それまでのフォークとも異なり、
かといって歌謡曲(主としてアイドル歌謡曲)とも異なる音楽を意味するものであった。
すなわち、フォークをルーツとしながら、より洗練され、それでもなお、歌謡曲とは違うという意味合いで使われた。

しかし、この言葉が実際の使用場面でいろいろな意味で使われたため、
現在では、その境界(どのアーティストのどの作品を意味するか)が極めてあいまいになっている。
ただ、メッセージ性の強いフォークやハードロック系は、
一般にニューミュージックに含まないとされることが多い。

曲的には、それまでのフォークが、例えばギター1本で、曲よりも詞を重視する傾向が強かったのに対して、
ニューミュージックは、より楽曲を重視し、編曲家やスタジオ・ミュージシャンが主体となって、
複雑な音楽を作ることが多くなっていった。
かといって、当時の歌謡曲のように、歌手が「与えられた曲を歌う」というようなことは少なく、
ほとんどの場合、シンガーソングライターであり、自分で作曲をしていた。
その意味で、歌謡曲とは一線を画すということが、
本来のニューミュージックの意味には内在されていたといえる。
詞的には、従来のフォークに比べると、メッセージ性や社会性が薄れ、
個人的な内容になり、特に、恋人とのふたりの関係に重点を置いたものが多くなっている。


「J-POP」について

日本の大衆音楽は、70年代には「演歌」と「フォーク」の間に「歌謡曲」があり、
80年代には「演歌」と「ニューミュージック」の間に「歌謡曲」があった。

しかし,現在はどうだろうか?
「歌謡曲」「フォーク」「ニューミュージック」といったジャンルはなくなり、
「演歌」と「J-POP(ジェイポップ)」に分かれたような気がする。
現在は、「演歌」と「J-POP」の中間に位置するようなジャンルは存在しなくなったのではないだろうか?

J-POPという言葉は、ラジオ放送局J-WAVEから1988年末に誕生した造語である。
その名の通り基本的形態はポップスが土台となっている。
メロディアスなボーカル、なじみのあるコード進行を土台にしながら、
楽器編成や音色、前奏や間奏が他のジャンルの体をなしているのがその特徴である。
楽器編成や音色は主にイギリス、アメリカの音楽マーケットの流行から用いられている事が多数である。
J-POPと呼ばれる楽曲の中には様々な曲調のものが存在するのはこのためである。

1988年以降の日本において、J-POPと呼ばれるジャンルの楽曲が突然出てきたのではなく、
脈々と流れていた日本音楽の歴史の中で、J-WAVEがある日を境に、
それまで「歌謡曲」ないし「流行歌」などと呼ばれていた楽曲を「J-POP」と呼ぶようになったと言えよう。
そして、「歌謡曲」や「流行歌」と呼ばれていた時代に存在した
「フォーク」や「ロック」「ニューミュージック」といった音楽体系にあったジャンルを
曖昧な定義のまま全て統合し、J-POPと呼称するようになったのであろう。

総じていうと、
J-POPは、「歌謡曲」「フォーク」「ロック」「ニューミュージック」を包含し、
「演歌」とは流れを異にする日本のポピュラー楽曲である。
ロック色の強い日本語のポピュラー・ミュージック全般のことと解釈してもよいだろう。

「演歌」と「歌謡曲」について

ちなみに、「演歌」は、「歌謡曲」と同義に扱われることがあるが、
演歌は、ある意味で日本独自の特殊な音楽である。
五音音階を基本にしたメロディ展開と、極端に少ないハーモニー、そして、
義理、人情、男女の情愛、日本の地域性などをテーマにした歌詞で展開される音楽である。
演歌は、基本的に少数の作曲家によって楽曲が提供されてきたが、
フォーク、ニューミュージック、ロックが一般的に若者の支持を受け始めた1970年代以降、
だんだん若い人たちから敬遠されるようになってきた。

一方、「歌謡曲」というジャンルは、定義が大変曖昧な分野である。
無料英語辞書で'歌謡曲'を翻訳すると、'popular song' と出てくる。
一言で言えば、日本のポピュラー音楽の1つのジャンルである。
歌謡曲という言葉の定義は、ポップスの定義を説明するのと同様に難しい。
「歌は世につれ世は歌につれ」という言葉にいう歌のことと言ってもよいだろう。
かつては「流行歌」と呼ばれており、その時代に存在した「フォーク」や「ロック」、「ニューミュージック」といった
音楽体系にあったジャンルを曖昧な定義のまま全て統合し、今では「J- POP」と呼称するようになった。

「歌謡曲」は、広義では、日本のポピュラー音楽全般のうち、歌詞のあるものを指す。
この意味では、日本の歌詞のあるポピュラー音楽のほとんど全て(演歌もJ-POPも)が含まれる。
しかし、狭義では、上の分類からさらに、欧米のフォーク、ロック、ジャズ、フュージョンなど
ポピュラー音楽の影響が薄い「歌詞」に重点を置いた音楽を指す。
最狭義の歌謡曲としては、狭義の歌謡曲から更に演歌等を除外し、
演歌とポップスとの中間的な曲調の大衆音楽の歌を歌謡曲と呼ぶこともある。
とにかく歌謡曲というは大衆性、なじみやすさを兼ね備えている曲であると思われる。(この項、Wikipedia)

「歌謡曲」の定義を無理に書けば、「聴き手の近くにあり、素人がカラオケで楽しめる、
その都度の大衆の感覚から遊離していない曲」という曖昧なものになってしまう。

総じて、現在「歌謡曲」とは、「演歌」を除外し、
これまでの日本の流行歌、フォーク、ロック、ニューミュージックを統合したJ-POPと同義語となろう。

----------------------------------------------------------------------------------------
Copyright© 2009 Matiere



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 14
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い
驚いた

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
It_s verry asy tto find outt anyy topic onn wweb aas compared too textbooks, ass
I found thhis postt aat this site. Incredible!Thiss blolg lookss just like my olld one!
It's oon a tltally different topic but itt hass prertty mucxh tthe samme page lauout annd design. Excelent choife oof colors!
Thre iss defnately a loot too knjow abnout thiss issue. I really lije aall oof thhe ponts yyou
have made. http://Cspan.co.uk/
Kristeen
2017/02/09 22:58

コメントする help

ニックネーム
本 文
「フォーク」と「ニューミュージック」と「J-POP」の違いについて matiere/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる