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zoom RSS オードリー・ヘプバーン 『麗しのサブリナ』

<<   作成日時 : 2008/03/09 14:27   >>

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名言
   私にとって最高の勝利は、ありのままで生きられるようになったこと、
   自分と他人の欠点を受け入れられるようになったことです。
                            ---- オードリー・ヘプバーン


●Audrey Hepburn - Sabrina ”La Vie en Rose”



 オードリー・ヘプバーンの本名は、オードリー・キャスリーン・ヴァン・へームストラ・ヘプバーン・ラストン(Audrey Kathleen Van Heemstra Hepburn-Ruston)。ここでは、簡単にオードリーと書くこととする。上掲のビデオは、オードリーの不朽の名作 『麗しのサブリナ』の映画の1シーンである。オードリーが車の中で口ずさんでいる歌は、 『La vie en rose(ラ・ヴィ・アン・ローズ)』。邦題は『バラ色の人生』。とても魅力的なシーンだ。歌は、フランスを代表する歌手エディット・ピアフが作詞したシャンソンの名曲。

 エディット・ピアフは、フランスで最も愛されている歌手の一人であり、最も偉大な歌手の一人として尊敬されている。1963年10月10日に死去、ショパン、マリア・カラス、イヴ・モンタンなども眠るパリ最大の墓地、ペール・ラシェーズ墓地に埋葬されている。エディット・ピアフの有名な曲は、『ばら色の人生 La vie en rose』、『愛の賛歌 Hymne à l'amour』、『ミロール Milord』、『水に流して Non, je ne regrette rien』など。日本でエディット・ピアフといえば、岩谷時子訳詞・日本語版『愛の讃歌』を歌った越路吹雪、1979年にエディット・ピアフの生涯を描いた演劇『愛の讃歌』を初演した美輪明宏などが有名である。

 オードリーは、1989年の映画『オールウェイズ』を最後に映画界を引退。晩年はユニセフ親善大使に就任し、インドやソマリア等世界各地でマザー・テレサのように貧しい人や病んだ人を助けるための活動を行なった。その一方で『世界の庭園』という番組のホスト役として、7ヶ国・16の庭園を訪れた。1993年1月20日、結腸ガンで死去。今、スイスのトロシュナという小さな村にある小さな墓で静かに眠っている。我々が映画から受ける印象--派手さは好んではいなかった。スターであり続ける間、心の中はいつも寂しい思いでいっぱいだった。何がオードリーにとって『ばら色の人生』だったのか、答えはこのページの下のほうに書こう。死後10年以上経つ現在でも、オードリーは世界中のファンに愛され続けている。



●Audrey Hepburn - Sabrina

映画「Sabrina」より
主演:オードリー・ヘップバーン
歌:マレーネ・ディートリッヒ (LA VIE EN ROSE)

ここでは、エディット・ピアフの名曲「バラ色の人生」を、
「リリー・マルレーン」で有名なドイツの歌手マレーネ・ディートリッヒが
官能的な歌声で歌っている。



映画 『麗しのサブリナ (Sabrina )』

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【制作年】  1954年
【制作国】  アメリカ

【監 督】  ビリー・ワイルダー

【配 役】 オードリー・ヘプバーン
      ハンフリー・ボガート
      ウィリアム・ホールデン

大財閥ララビー家の運転手の娘サブリナ(オードリー・ヘプバーン)は
ララビー家の次男デイビッド(ウィリアム・ホールデン)に幼い頃から
恋していたが、プレーボーイの彼は小娘の彼女には見向きもせず失恋、
傷心の彼女はパリへと旅立つ。

2年後洗練されたセンスを身につけて帰国した彼女は
見違えるような大人の女に変身していた。
そんな彼女に今度はデイビッドのほうが夢中になってしまう。

さらに堅物の長男ライナス(ハンフリー・ボガード)までもが
サブリナの魅力の虜になってしまい、
3人のロマンチックな恋の駆け引きが繰り広げられる。

名匠ビリー・ワイルダー監督が、オードリーの天性の魅力と
2人のハリウッド・スターの円熟した魅力を存分に引きだして、
コミカルに作り上げた傑作。

マーガレット・サラヴァンとジョセフ・コットン主演の
サミュエル・テイラーのヒット舞台『サブリナ・フェア』を
ブロードウェイで観たオードリー・ヘプバーンは
自分向けの企画だと感じて
パラマウント社に映画化権を購入することを申し入れる。
スタジオは映画化権を購入して
オードリーはサブリナ役で出演することになる。

この映画で特徴的なのは、
オードリー・ヘプバーンの存在感とその味わいの深さだ。
オードリー魅力満載の映画である。
オードリーほど夢をファンに与えてくれた人は他にいないだろう。

監督のビリー・ワイルダーは、
ハンフリー・ボガード(55歳)といった
オードリー(25歳)と父親ほどの年齢差のある男優を配して、
彼女の魅力を最大限に引き出している。
ウィリアム・ホールデンは、このとき36歳でオードリーより11歳年上。

1957年に同じくワイルダーがオードリー主演で
撮った『昼下がりの情事』も同様で、
こちらは当時56歳のゲーリー・クーパーがお相手である。
1963年のスタンリー・ドーネン監督作品『シャレード』では、
オードリー34歳、相手役のケーリー・グラントは59歳の
粋な紳士であった。

オードリーが共演した男優のほとんどは、かなり年上で、
その誰もが彼女に心を奪われた。
25歳で12歳年上のメル・ファラーと結婚したのも、
オードリーは彼の中に、大好きだった父の面影を
見たためだったのだろう。

オードリーは、子供の頃、戦争で別れざるを得なかった
優しかった父を忘れることができなかった。
急にスターになったが、オードリーは寂しさでいっぱいだった。
自分を力強く守ってくれる父性に飢えていた。
そんな「父」が突然、アメリカで一人住まいをしていた
オードリーの前に現れたのである。それが、メル・ファラーである。

『麗しのサブリナ』のキャスティングについては、
オードリーの相手役の男優をめぐって、ごたごたはあったが、
映画そのものは、ロマンチック・コネディとして素晴らしい作品であった。

さらにオードリーの魅力を引き立てているもうひとつの要素に、
彼女が身につけたファッションがある。
ワイルダー監督はオードリーをパリに行かせて
彼女自身に衣装を選ばせるが、
その時生涯の友となる当時新進のファッション・デザイナーであった
ユーヴェル・ド・ジバンシィと運命的な出会いをする。
このとき、オードリー24歳、
ジバンシィは会社を設立したばかりの、まだ26歳の青年だった。

ジバンシィはオードリーのためにスーツと舞踏会での
イブニング・カクテル・ドレスの2着を提供する。
他の衣装はパラマウント専属の衣装デザイナーだった
イーディス・ヘッドが担当し、彼女はサブリナ・パンツや
日本ではサブリナ・サンダルと呼ばれるサブリナ・シューズなど
普段着としても十分に通用する衣装をデザインする。
その質素なデザインのファッションの素晴らしいこと。
これらの衣装は「サブリナ・ファッション」と呼ばれて
ファッション界にセンセーションを巻き起こし、
オードリー・ヘプバーンはトップ・モードの代名詞になる。
以後、オードリーとイーデスとの友情は終生続くことになる。

オードリーは、スーツとドレスをデザインしたジバンシィとの友情も育んでいく。
ジバンシィにとってオードリーは美のミューズとなり、
オードリーは、自身の細すぎる身体をきれいにまとめてくれる
この青年を自分のスタイルへの最良の理解者と考えるようになった。
以後、ジバンシィは、『パリの恋人』、『昼下がりの情事』、
『ティファニーで朝食を』、『シャレード』、『パリで一緒に』、『おしゃれ泥棒』
といったオードリーの主演映画の衣装デザイナーとして、
クレジットされ続けていく。
オードリーは、私的な衣装も結婚式のドレスもジバンシィにデザインを依頼した。
2人の信頼関係は、それほどまでに深かった。
オードリーとジバンシーは恋人どうしではなく、生涯、友人であり続けた。
異性間の真の友情がありうるという好例がここにある。
オードリーの生涯の物語の中で、最も感動的な部分のひとつは、
ジバンシィとの交流と友情である。男と女を超えた人間的な確かな絆がある。
パリでのオードリーとジバンシィの初対面が生涯の友情のはじまりとなった。
ジバンシィはそのときの様子を、次のように記録している。
「約束に現れたのは、ショートヘアで化粧っけがなく、千鳥格子のパンツと
Tシャツに帽子という格好の、少年のように痩せっぽちの若い女の子でした。
私は落胆しました」
こんな初対面から、やがて世界のトップ女優とトップデザイナーとなる
2人の信頼と友情が次第に確立されていくとは、なんとも感動的である。

ジバンシィの設立した会社は、現在、世界最大のブランド帝国
LVMH(モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)グループの一翼を担っている。

LVMHは、「ルイ(L)・ヴィトン(V) モエ(M)・ヘネシー(H)」の略号
であるが、正式社名のフルスペルは逆さであり、
Moët Hennessy Louis Vuitton (モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン)。
1987年に、ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーの両社が
合併して誕生した。
LVMHグループは、パリを本拠地とする高級ブランド品事業の
コングロマリット(多角的複合企業体)である。
LVMHグループのリーディングカンパニーはルイ・ヴィトン。
1854年パリで旅行鞄専門店として創業以来、
一貫して『旅』をテーマに製品を展開し、
ヘネシーと提携してLVMHグルーブを設立した。
LVMHグルーブは、母体のルイ・ヴィトンと同様、「旅」をテーマに、
レザーグッズ、アクセサリーに加え、プレタポルテ、ウォッチ、
ジュエリーなどの高級ブランド品を取り扱っている。
グループは、「ルイ・ヴィトン」をはじめ、
「ヘネシー」「クリスチャン ディオール」「ジバンシィ」「フェンディ」
「セリーヌ」などの高級ブランド各社を擁している。


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『麗しのサブリナ 』は、遠い彼方のお月様に手が届いてしまったとでもいえる
おとぎ話のような現代版シンデレラ物語だ。
シンデレラの名前は、オードリーが扮するサブリナ。

名作『ローマの休日』と同じ位、魅力的な作品である。
この映画が企画されたのは、『ローマの休日』の公開以前だという。
海のものとも山のものともわからなかったオードリーのサブリナを演出したのは、
名匠ビリー・ワイルダー監督。パラマウント社も絶対的なほどの自信を持っていた。
新人オードリーの堂々たる、しかし清楚でエレガントな容姿と演技の魅力が光った。

『ローマの休日』が公開されたのは1953年、『麗しのサブリナ 』の公開は1954年。
私が10歳〜12歳頃の作品だが、
実際に映画館で観たのは、後年になって再上映されたときである。

既に過去の人となったが、オードリーの姿を見ていると、
そのシンプルな美しさに今でも見とれる。その美しさには、心があると思う。


スクリーンでしかオードリーを知らない私たちは、
彼女の天職は女優だと思いがちだが、それは間違いであり
虚像にしかすぎない。
彼女は女優を引退した後は、ユニセフ親善特別大使に就任し、
ジバンシーのドレスとは似ても似つかないジーンズとポロシャツで、
世界の難民孤児へのもとに出かけていった。
オードリーはいつか、夢中で世界を駆けていることが自分の幸せだと
思いはじめていた。
他人に求められている自分を認識できることが、自分の喜びとなる。
前半生は自分自身の夢を実現するために全力投球をした。
だが後半生は、いわば世界が幸福になることで、自分の幸福が約束
されてくるような気がしてきた。
今までの人生は、あるいはこのユニセフの仕事をするための準備期間
ではなかったのか。自分が有名になったのは、やがてユニセフで働く
ための力の源をつくるためだったのかもしれない。
そんなことを考えるともなしに考えていた。
自分が本当に欲していたのは、女優ではなくユニセフ親善大使そのもの
であり、そこに自分の存在意義があるのだと・・・・

オードリーがユニセフ親善大使を務めたときの言葉があるので、
以下に引用する。
「わたしは、ユニセフが子どもにとってどんな存在なのか、
はっきり証言できます。なぜって、私自身が第二次世界大戦の直後に、
食べ物や医療の援助を受けた子どもの一人だったのですから」

ヨーロッパがナチス・ドイツに占領されている間、戦争で食べるものがなく、
オードリーはいつも飢えていた。オードリーは痩せていた。戦後も痩せ状態
から抜け出すことはできなかった。いわば摂食障害で一生苦しみ、拒食と
過食を繰り返し精神の不安定に悩み続けた。大好きなチョコレートをいくら
食べても太ることなかった。
もとをたどれば、すべては戦争の惨禍につながっていく。

晩年のオードリーが愛唱した詩のフレーズの一節から。
「年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
ひとつの手は、自分自身を助けるため、もうひとつの手は他者を
助けるために」
  ---出典 「誰も書かなかったオードリー」吉村英夫著(講談社)

マザー・テレサの言葉も引用しよう。
「この世の最大の不幸は、貧しさや病ではありません。
だれからも自分は必要とされていない、と感じることです。」

オードリーは、自分から「サブリナ」を演じたいと
パラマウント社に申し出たが、見事な『麗しのサブリナ』を演じた。
オードリーは映画の中でエディット・ピアフの『La vie en rose』を口ずさんだが、
ここに自分の『バラ色の人生』を見出したのだと、私は思う。
まさに、現代のシンデレラだ。
「オードリーほど夢をファンに与えてくれた人は他にいないだろう」と
書いたが、このことを意味しているのである。

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ユニセフ親善大使 オードリー・ヘプバーン と子供たち


「わたしが鼻をかむと、世界中に報道されてしまう」
オードリーは、そう言ったことがある。
「でも、人々がわたしに抱くイメージは、外面的なものです。
内面で起こっていることは、
自分自身にしかわかりません。
それ以外のことはすべて、人々の頭の中のことなのです」と。

オードリーの出演映画がおとぎ話であったにせよ、私は今でも、
「オードリー・キャスリーン・ヴァン・へームストラ・ヘプバーン・ラストン」
のファンである。

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そして、オードリーに教わったこと。

  美しい唇である為には、 美しい言葉を使いなさい。
  美しい瞳である為には、 他人の美点を探しなさい。

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"La Vie En Rose"(Édith Piaf)


Édith PIAF
"La vie en rose" 1946


Des yeux qui font baisser les miens
Un rire qui se perd sur sa bouche
Voilà le portrait sans retouche
De l'homme auquel j'appartiens

Quand il me prend dans ses bras,
Il me parle tout bas
Je vois la vie en rose,
Il me dit des mots d'amour
Des mots de tous les jours,
Et ça m'fait quelque chose
Il est entré dans mon cœur,
Une part de bonheur
Dont je connais la cause,
C'est lui pour moi,
Moi pour lui dans la vie
Il me l'a dit, l'a juré
Pour la vie
Et dès que je l'aperçois
Alors je sens en moi
(...)

エディット・ピアフ
1915 年 〜 1965 年 パリ生まれ
エディット・ピアフは現在でも、フランスが生んだ最高のシンガーとして名を馳せている。彼女は脆そうでありながら力強さも持ち合わせているということで「宿無しスズメ」という呼称で親しまれていた。生まれは貧しかったがそれを乗り越え、彼女が歌う暗くセンチメンタルなナンバーは自己憐憫ではなく勇気と力を感じさせた。歌の主題はロマンスのほか、セックス、死、ドラッグ中毒と多彩で、その歌い方は無感動な現代においてもショッキングに感じられるほど率直だ。タブーな題材を扱っていたために多くの曲が放送禁止の憂き目に遭ったが、それでも彼女は 30 年代から50 年代にかけてずっとスターの座に君臨し続けた。彼女の代表作は「バラ色の人生」、「パリの空の下」、「愛の賛歌」、「パダン・パダン」「枯葉」、「栄光への脱出」、「私の回転木馬」、「心の叫び」、「しあわせ」などがある。この彼女の代表作「愛の賛歌」はシャンソンの代名詞といえる作品である。

English
”La Vie en Rose”

Hold me close and hold me fast
The magic spell you cast,this is la vie en rose
When you kiss me heaven sighs
And though I close my eyes Isee la vie en rose
When you press me to your heart
I'm in a world where rose bloom
And when you speak angels sing from above
Every day words seem to turn into love songs
Give your heart and soul to me
And life will always be la vie en rose


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