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zoom RSS 【歴史】明日香の里に夢の跡

<<   作成日時 : 2007/02/02 21:48   >>

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今日の朝刊のニュースに、明日香村で発掘中の遺跡から、
蘇我入鹿の邸宅跡を裏付けるものという、石垣跡が発見された
と出ていました。


画像
http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200702010048.html


その記事を受けて、一首。

---------------------------------
飛ぶ鳥の 明日香の里に 夢の跡
    蘇我入鹿の 無念や如何に
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これは、明日香のニュースをもとに、私が作った歌ですが、
たぶん意味不明の方が圧倒的に多いと思いますので、
以下、解説します。

<注釈>

飛ぶ鳥の
 「万葉集」より引用。明日香(あすか)の枕詞。
 「飛鳥」を普通では「あすか」と読めませんが、いつの頃からか枕詞の「飛鳥(とぶとり)」を
 「あすか」と読むようになったといいます。飛鳥の現在の地名は、奈良県高市郡明日香村。

蘇我入鹿
  645年の「大化改新(乙巳の変:いっしのへん)」で、中臣鎌足(後の藤原鎌足)と中大兄皇子 (後の天智天皇)によって暗殺された飛鳥の大豪族。飛鳥において、飛ぶ鳥を落とすごとく権勢を振るったといわれています。しかし、片方の藤原氏も後に権勢を振うことになります。
 我々が教科書で学んだ大化改新は、尊皇の士・藤原鎌足が中大兄皇子と組んで、悪逆無道の蘇我入鹿を誅殺するという勧善懲悪の物語でした。しかし、入鹿と鎌足はもともとは親友だったともいわれます。二人の親友が、何故 争うことになってしまったのか。今から1362年も昔の若者の心の奥底を辿るのは難しいことですが、友情の悲劇的結末の背景には、それぞれの純粋な気持ちがあったのかもしれません。
 
 <ふりがな>
   蘇我入鹿(そがのいるか)
   中臣鎌足(なかとみのかまたり)
   中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)

 <曽我町>
  日本書紀では 逆賊と見なされている蘇我氏ですが、地元(奈良県橿原市曽我町)の人々
 には、今でも、神として大切に祭られています。曽我町一帯 は、かつて、蘇我氏一族の居
 館があった場所と伝えられています。そのためか、曽我町には、宗我都比古(そがつひこ)
 神社 という、蘇我氏の先祖を祭る神社があります。

 <乙巳の変:いっしのへん>
   そもそも、「大化の改新」という表現自体、「誤った状態を改め、新しい政体を開いた」 と
  いう意味あいがあり、あまりにも、蘇我蝦夷・入鹿を謀殺した 中大兄皇子 や 中臣鎌足 の
  側に偏ったニュアンスがあります。 このため、最近では、この中大兄・中臣一派によるクー
  デター事件を、「乙巳の変」 と呼ぶように変わりつつあります。
  《 「乙巳」(いっし・きのとみ) というのは、西暦645年を示す干支です 》

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 不思議に思うことがあります。蘇我氏代々には、馬子(うまこ)、蝦夷(えみし)、入鹿(いるか)という奇妙な名前がついています。馬子とか入鹿といった動物の名前をわざわざ人間の名前にしますかね。蝦夷は蛮人という意味です。
 蘇我馬子は、女帝推古天皇の叔父であり、聖徳太子の親戚でした(聖徳太子は推古天皇の甥)。蘇我馬子は政権の中枢にあって、聖徳太子と共に推古天皇の国政の改革に取り組んでいます。当時最も権力の中枢にいた一族が、自分たちに畜生とか野蛮人を連想させるような名前をつけるでしょうか。
 馬子、蝦夷、入鹿といった蘇我氏の名前は「日本書紀」に登場する名前ですが、「日本書紀」の編纂には、藤原不比等(ふひと)が加わっているといわれています。藤原不比等は、蘇我氏を滅ぼした中臣鎌足の子です。そのため、父親が滅ぼした蘇我氏を「大和建国の中興の祖」などとは書くわけにはいかなかったのでしょう。
 そこで「日本書紀」は、蘇我氏を悪者に仕立て上げて、当時朝廷で実権を握っていた藤原氏の正当性を書いているのだと思われます。「日本書紀」は、「古事記」と共にわが国最古の歴史書と伝えられていますが、それは、藤原氏が自らの功績を誇示するために、蘇我馬子、蝦夷、入鹿の悪逆振りを描き、その悪を滅ぼした中大兄皇子(後の天智天皇)、中臣鎌足(後の藤原鎌足)を正義の味方として描いた歴史の捏造(ねつぞう)ともとれます。
 「日本書紀」は、天智天皇の弟の天武天皇のために編纂された歴史書といわれていますが、その実は「藤原に都合の良い歴史書」 であるといってもよいと思います。日本建国からの由緒ある天皇の血族は、蘇我氏です。藤原氏は蘇我氏の手柄を横取りして、口封じに殺害し、歴史書にデタラメを書き連ねたのだと思います。藤原不比等は、藤原家の祖として歴史に名を残していますが、自分の子供たちを皇室の要職につけ、皇族に藤原の血を入れまくり、藤原血縁の天皇まで誕生させ、遂には、日本という国までも私物化してしまったのです。
 歴史書を捏造するにしても、馬子、蝦夷、入鹿などと漫画に出てくるようなヒドイ名前で書かなくてもよさそうなものを、と思いますが・・・

 読者に藤原さんや藤原氏の流れを汲む伊藤・遠藤・加藤・工藤・後藤・近藤・斉藤・佐藤・内藤など藤の文字のつく方がおられたら、気を悪くしないで下さい。別に皆さんの事を言っているわけではありません。藤原氏の元祖藤原鎌足・不比等のことを言っているのです。
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 古代史における最大のワルと言われた蘇我入鹿──王族をないがしろにするばかりか、上宮王家一族を滅ぼすなど、許しがたい非道で傲慢な悪業の数々。
 けれども、入鹿の悪業を伝えるものは、『日本書紀』と『藤原家伝』…いわずと知れた入鹿を討ち果たした中大兄皇子( 天智天皇)と中臣鎌足サイドをたたえるもの。 『日本書紀』は、天智帝の弟(天武帝)の命で編纂されたものであり、『藤原家伝』の中核は藤原氏の祖・中臣鎌足をたたえたものである。
 圧巻は、馬子、蝦夷、入鹿と三代続いた動物名の謎。実は、蝦夷にも入鹿にも本名は別にあった──。
『図解 日本史「悪役」たちの言い分―視点を変えればワルも善玉 』
(PHP研究所)より


NHKスペシャル「大化改新 隠された真相〜飛鳥発掘調査報告」
        NHK総合テレビ ドキュメンタリー番組
        放送 2007/2/2 22:00-22:50
        再放送 2007/2/5 深夜0:00〜(火曜午前)
「大化の改新」の通説を覆す新事実と言うドキュメンタリー番組

「飛鳥発掘が覆す大化改新」 goo テレビ番組ナビより転載
 蘇我氏は逆臣ではなかった!?▽唐との大海戦を再現
 NHKスペシャル◇645年に起きた大化改新の真相に迫る。
 日本書紀によれば、大化改新は天皇を脅かすほどの権勢を誇り、改革を阻んでいた蘇我入鹿に対して中大兄皇子、中臣鎌足らが起こしたクーデターとされている。
 しかし、事件の舞台となった現在の奈良県明日香村で次々に発掘されている遺跡からは、史実とは異なる真相が明らかになってきている。
 甘樫丘で発掘調査が進む蘇我入鹿の邸宅跡や、これまで発掘された蘇我一族の邸宅跡、飛鳥寺などを総合分析すると、蘇我氏は自ら盾となって都を要塞(ようさい)化し、王権を外敵から守ろうとしていたことが分かる。
 その要所が都の入り口に位置し、外を一望できる甘樫丘(あまかしのおか)だったという。

「遺跡が語る真実に迫る」 朝日新聞 試写室より転載
 最新の発掘、研究成果から、日本史の通説に重大な疑問を投げかける刺激的なドキュメンタリー。
 日本書紀によれば、645年の「大化改新」は、天皇を脅かす権勢を誇った蘇我入鹿を、中大兄皇子と中臣鎌足が討った改革クーデターで、それ以後、天皇中心の律令国家作りが進んだとされる。
 しかし、入鹿の邸宅跡だった奈良・甘樫丘の遺跡発掘から意外な事実が浮かび上がる。入鹿は自らの屋敷を要塞化し、天皇が住む都を外敵から守ろうとしていたというのだ。当時、最大の外敵は唐。一方で入鹿は、外交ルートで唐との融和策も進めていた。
 ではなぜ、中大兄皇子らは蘇我氏を滅亡させたのか。それが本当に律令国家の始まりだったのか。
 多くの遺跡の発掘結果や様々な史料をもとに、複数の研究者がその真相を読み解く。取材は手厚く多面的。通説を覆す推論には、非常に説得力がある。
(菅野俊秀)


画像
日本史の教科書にも登場する「蘇我入鹿暗殺の図」
板蓋宮(いたぶきのみや)における暗殺の場面
太刀を振り上げているのが中大兄皇子、弓を手にしているのが中臣鎌足


リンク 
NHK古代史ドラマスペシャル 「大化改新」
画像


奈良文化財研究所 「大化の改新」
画像
甘樫丘東麓遺跡


今日のニュースから、
はるか昔の古代史最大の政変にタイムスリップしてみました。

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